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さわぐちけいすけ『僕たちはもう帰りたい』感想

さわぐちけいすけ-僕たちはもう帰りたい読書
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全日本もう帰りたい協会
このアカウントのフォロワー数はなんと…54万人!
こんなにも多くの人が帰りたいと願っていて・・・なぜ帰れない?

 

『僕たちはもう帰りたい』の導入文です。

 

もう、この組織ではたらくのに疲れた。

役員にへらへらする上司に。
大昔からのやり方を変えようとしない働き方に。

一刻も早くここから帰りたい…。

 

そんな時に手に取ったマンガです。
タイトルがもうぴったりだったので、読むだけでした。

 

 

物語は、
年齢も、性別も、立場も異なる社会人たちが主人公の短編マンガです。

「お付き合い残業」がつらくて、もう帰りたい
「板挟み」だらけで、もう帰りたい
「無茶ぶり上司」に振り回されて、もう帰りたい
会社が「非効率」すぎて、もう帰りたい
「妻でも母でもない私」になりたくて、もう帰りたい
自分の中の「優先順位」がわからなくて、もう帰りたい
職場にも家にも「居場所」がなくて、もう帰れない

 

ひとつでも気になるタイトルがあったら読んでみてもいいかと思います。

絵に癖がないのがすごく良くて。
暑苦しくない、説教くさくないのでとても気に入っています。

職場との関係や自分との折り合いをつけたい

というときに読むとすっきりできるかもしれません。

 

『僕たちはもう帰りたい』感想(ネタバレ)

あらすじ

この漫画は、
年齢も、性別も、立場も状況も違うけれど、
みなそれぞれに『もう帰りたい』と思っている主人公たちの一話完結型ストーリーになっています。

 

 

彼らは組織に苦しみ、悩み、
もうやってられねー
と、とあるスナックに立ち寄る。
そこで、ちょっと乱暴だけど実に粋なママに、気持ちを吐露していきます。

 

さわぐちけいすけ-僕たちはもう帰りたい

 

「もう帰りたい…会社にいなくてもそう思うんだよ」

働いていて楽しい瞬間はあるし、
やりがいを感じることもあるけど、
皆なにかしらのモヤモヤを溜めこみながら毎日を生きているんだと思います。

 

分かり合えない同僚
考えが凝り固まった上司
トップダウンで自分だけでは変えられない環境
荒波をたてず、ことなかれ主義な風潮

 

さわぐちけいすけ-僕たちはもう帰りたい

 

この漫画に出てきた主人公たちの気持ちは、
共感できることが多くて非常に救われた気持ちになりました。

 

さわぐちけいすけ-僕たちはもう帰りたい

 

「てっきり帰りたくないんだと思ってました」

仕事をきっちり仕上げているのに
定時に上がれば責められる。

 

逆に、なかなか帰らない人はてっきり
残業代が欲しいとか
長時間労働を正義にしているとか
家にいるより楽だとか

そんな理由で残っているのかと思っていたのですが、このお話では違いました。

 

「だから恥を忍んで純粋に聞いているんだ どうやってあんなに効率良く終えているか教えてくれ」

 

先輩にこんなことを言われるとは。

 

決めつけていただけで、
早く帰りたいと思っている人もいるのかな。
考えさせられる結末でした。

 

さわぐちけいすけ-僕たちはもう帰りたい

 

なんかバカみたいだよなぁ

あの人はこの不条理を少なからず分かっくれている
と思えるだけで下の者は救われることもあります。

 

たとえ理不尽だったり、非効率的な仕事を頼まれても、

「あのひと現場のこと全然わかってないよな。
次回は必ず食い止めるから、今回だけホント申し訳ないんだけどお願いできないかな。」

みたいに頼まれたら、
「仕方ないな」と了承しちゃいませんか。

 

上司の顔を立てるのは
本人の前ですればいいのであって、
後輩の前では後輩の味方でいてほしい。

そんな上司がいたら幸せだなあ。

 

さわぐちけいすけ-僕たちはもう帰りたい

 

「きっかけは外からくる でも つくるのはあんただよ」

私がこの漫画で一番共感したのは
「会社が『非効率』すぎて帰りたい」金森氏のお話でした。

主人公、私かなと思うくらいでした。

 

さわぐちけいすけ-僕たちはもう帰りたい

 

改善をうったえるも突き返される毎日。
そんな金森氏にスナックのママがいう一言が印象的なんですよね。

 

その仕事を選んだのも自分。
続けるのも自分。

辞めると決めるのも自分。

全部、自分。

 

BUMPの歌詞でも
"そんなに勇敢な選択だ いつまでも迷う事は無い"って言ってたな…。

 

さわぐちけいすけ-僕たちはもう帰りたい

 

『僕たちはもう帰りたい』を読んで(おわりに)

毎日、息をするように帰りたいと思っています笑

もともと家にいるのが好きすぎるというのもあるのですが。

私自身は仕事が嫌なら、
機をみて辞めればいいと思っているタイプですが、まあ独身ですし。

 

置かれた状況はみんな違っていて、
言わないだけで、それぞれ背負っているものがあったりします。

 

さわぐちけいすけ-僕たちはもう帰りたい

 

働いていると腹立つことも多いですが、
ちょっとだけ、他人の話を聞いてみる必要もあるのかなと思ったりしました。

本当は、その人ももう帰りたいと思っているかもしれないですしね。

 

行きつけのスナック。
乱暴だけど名言をくれるママ。

私もそういう場所が欲しいな。

愚痴を言いあえるいい距離間の大人の友達と飲むお酒は、美味しそうです。

 

 

さわぐちけいすけ-僕たちはもう帰りたい

 

この漫画が好きな方におすすめの小説

津村記久子さんの小説をおすすめしたいです。

会社で誰もが一度は経験したことがあるだろう細かな悩みや葛藤を描いた物語が多くて、転職活動をしていた時期にはまってかなり読みました。

 

『とにかくうちに帰ります』

豪雨で帰宅困難になった人たちの心模様を描く表題作はなんだか今回の漫画の次に読むのにぴったりのタイトルではないでしょうか。

 

 

『アレグリアとは仕事はできない』

こちらは特に事務職の方に読んでいただきたい小説です。

「男に媚ばかり売って、すぐ疲れたと言っては休み、ふて腐れて動かなくなる。」
この小説のアレグリアの紹介文なのですが、アレグリアってなんだと思いますか。

実は、コピー機なんですよ。
会社のコピー機の不調が、そこで働く女性社員のモヤモヤを確実に積もらせていくストーリーです。

 

 

 

津村さんの小説は地に足が着きまくってて安心します。

 

決して華やかでキラキラしてないけど生きていってる登場人物たちが『僕たちはもう帰りたい』のキャラクターと同じように共感を呼ぶ作品です。

 

以上でした!

 

 

 

 

 

 

最後まで読んでいただき
ありがとうございました

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