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大学職員とオンライン授業

大学-オンライン授業大学職員という仕事
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2020年前期は、全授業をオンラインに切り替えざるを得なかった大学が多かったと思います。

 

本日は、私の勤める大学のオンライン授業について

 

■ 運営陣(教職員)の対応
■ 授業のやり方
■ 後期からの授業はどうなるのか

 

を、大学運営側の本音を交えつつ超個人的に考えていきたいと思います。

 

この記事は、とある首都圏の私立大学の事務職員としてはたらく私の個人的経験にもとづいたものです。
2020年現在の私は大学職員歴満6年(大学は2つめ)。授業や単位などに関わる学生対応がおおい部署に所属する準社員です。
大学の仕事は大学により千差万別です。あくまでも一例として読んでいただけたら幸いです。

 

とある大学職員からみた2020年前期のオンライン授業

運営陣(教職員)について

大学-オンライン授業

不勉強な教職員が露呈

このたびのコロナ騒動が浮き彫りにしたのは、このご時世にPCスキルが限りなくゼロに等しい不勉強な教職員の存在でした。

 

オンライン授業のノウハウがほぼゼロの大学が、1カ月で全面オンライン授業に切り替えなければならない。
そのような状況のなか、ツールがまともに使えない教職員の存在は明らかに足かせとなりました。

 

せっかくZOOMが無制限に使えても、Googleと契約しても、それが使えなくてはどうしようもありません。
チャットのやり方すら、自分でできないググって調べられない。

 

年配の教職員はとにかくオンライン化に抵抗があったようで、
・対面に戻したい
・学生を呼びたい
といった要望が、7月を過ぎても続いていました。

 

複数ツールの使用で学生の負担増

情けないことに、
・教員ごとに使えるツールが限定されたこと
・そんな教職員を束ね、大学としてオンライン授業でつかうツールを統一できなかったこと

 

これらは結果として

ある教員は ZOOM
ある教員は Google Classroom
ある教員は E-mail
ある教員は Skype
ある教員は 既存の電子掲示板
ある教員は 学生に電話をしだす

学生 →→→ すべてを使って授業

さらに加えて、

・学生からの質問に返信できない
・問い合わせが来ていることに気が付かない
・教材がアップロードできていないことに気が付かない

と、明らかに学生に余分な負担をかける結果となってしまいました。

 

オンライン授業の方法や内容について

大学-オンライン授業

 

教員によって密度が違う授業

肝心の授業内容は、教員によってサポート体制や充実度に大きな差がでたなと感じています。

 

ふだんは熱心で情熱のある先生も、オンラインツールに不慣れなために印刷教材をアップロードするだけでフィードバックなく終わりにしたり。

そういう教員は「PCで資料をつくるだけでもかなり大変だ」ともらしていました。

 

一方で、

学生とZOOMでやりとしをしたり、細かな質問に対応できたりして、

・いつもより学生と密に関わる時間が増えてよかった。
・学生もチャットだと質問しやすかった。

と、オンライン授業の良さを存分に活用できた授業もたくさんあります。

 

課題の多さ

レポート課題の多さに苦しむ大学生が多かったようです。
これは、、、しょうがないというか、何というか。
個人的には、学生の気持ちはわかりますけどね。

 

詳しくは省きますが、
大学の単位は「大学設置基準」という省令によって「1単位=45時間」の学修時間と定められています。
この45時間というのは授業時間に加えて事前事後学修も含めた時間です。

 

半期で2単位の講義なら
「90時間ー全15回授業(30時間)=60時間」はすべて事前事後学修に充てられることになります。

つまり、1回の授業に対して約4時間は自宅学習するのが本来の姿です。

 

「楽単」授業がなくなった

オンライン授業に移行したことで、楽に単位をとれる科目(いわゆる楽単)がなくなりました。

 

大講義室で出席だけして持込み可のテストで単位が取れる。
例年そんな科目も履修して、卒業単位を補ったりしますよね。
全授業がオンラインになると、毎回レポートを提出するためそれも難しいです。

 

興味のないおもしろくもない授業であれば、負担に感じてもおかしくないとは思います。

 

ペーパーテストをやりたくない大学

とにかく大学は学内での集団感染だけは避けたいと思っています。
そのためには、できるだけ大学に学生を一斉に集めたくありません。

同じ理由で、大学で一定期間に多くの学生が集まる定期試験も実施したくないんです。

 

ですから大学側は、成績評価を「出席とレポート」で行うよう教員を誘導します。
これも、教員が授業のたびにレポートを提出させる理由のひとつになっています。

 

オンラインでは不足が多かった授業

学生が話し合ったり発表したり、
教員が直接手ほどきしたりといった、
対面ならではの部分を主軸とした授業のオンライン化は大変厳しいものがありました。

どうしても知識だけでは不十分になってしまうからです。

 

・理系学部の実験、演習科目
・福祉系学部の実習科目
・教職課程の実習科目

 

これだけはオンラインではなく、対面授業をやらせてあげられたらよかった。
今年の学生は大変だったと思います。

美大や体育大学などはどうやって運営していたんだろう、、、

 

後期からの授業と大学のこれから

小中高よりも大学が対面授業に慎重な理由

大学-オンライン授業

 

小中高では少しずつ対面授業が始まったのに、なぜ大学はずっとオンラインなんだという意見もありました。

 

小中高との大きな違いはこの2つかなと思っています。

・大学生の行動範囲の広さ
・大学名の報道とその影響
 
■ 大学生の行動範囲の広さ

・隣の県から越境して通う学生も多い
・授業時間、教室、座席、休み時間の過ごし方すべてバラバラ
・アルバイトや部活、サークル活動といった行動範囲の広さ
・日本語の修得度にバラつきのある交換留学生

これらすべてを大学が把握して管理することは、大学という性質上やらないし、不可能です。

 

■ 大学名の報道

また、一度でも大学で集団感染が発生すると 大学名が報道されてしまいます。
大学運営がストップします。
資格取得において学外での実習が必須の学生は、実習受け入れを断られれば将来に響きます。

義務教育ではない大学
学生の安全と学習環境の確保のために、リスクを減らしていかなければなりません。

 

コロナが大学にもたらした価値あるもの

 

私の勤める大学のように
・オンライン化にまったく目を向けてこなかった
・変化に弱く臨機応変に運営できない
・古い体質の組織

そんな組織が少しでも時代の流れに沿って動き出した価値は大きいと感じます。

 

教員も職員も
・大した理由もなく学生を大学に呼び出す
・学生の自主性と不愛想をはき違えた上から目線な対応
・例年使いまわしの紙の資料を大量印刷

これら思考停止な他人の時間を奪うような運営は、いい加減にやめたい。
変われない大学はいずれつぶれます。

 

コロナが大学に少しでも変化を強要してくれたことは、よかったなと思っています。

 

後期からの授業はどうなるの

どの大学も、3蜜空間にならないように授業の教室配置を行っているはずです。

 

教室に一度にたくさんの学生を収容できないならば
授業のコマ数を増やすか、教室を増やすかですが、教室を増やすのは物理的に無理があるので、おそらくは

・オンライン授業
・対面授業
・両方を併用

などを組み合わせるところがおおいのかなという感じがします。

 

「コロナだから」が使えるうちに

変わるのって大変ですね。
私の大学は緊急事態宣言解除後の現在は、テレワークのテの字もありません。

 

「だってコロナだからね!」と、
コロナを理由にできるうちに、体質改革をしていってほしいと願います。

 

以上
「とある大学職員とオンライン授業」
でした。

 

 

 

 

 

 

最後までよんでいただき、ありがとうございました^^
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