アメトークですきなくくりといえば、
わたしはやっぱり「読書芸人」です。
これまで
2012、2015、2016、2017と
計4回に渡って放送された読書芸人。
前回は2015年放送回のおすすめ本をまとめました。
【アメトーーク!】読書芸人2015のおすすめ本まとめ。芸人さんの名言と共に。
アメトークで2015年に放送された読書芸人のおすすめ本をまとめました。本のあらすじや芸人さんたちのコメントもあわせて全33冊を紹介しています。新しい作家を開拓するきっかけをくれる読書芸人、やっぱ好き。
新たな作家の開拓に
「本屋大賞」か「読書芸人」を参考にしている方は多いのではないでしょうか。
今回は
読書芸人2016年版。
この回から
その年に読んだ本・出版された本を紹介するようになり、
より新し目な情報が入るようになったんですね。
あらすじと芸人さんのコメントもあわせてまとめています。
新たな読書のきっかけにどうぞ。
読書芸人2016のおすすめ本
読書芸人2016に登場した芸人さんは4名、ゲストが1名です。
★ピース又吉さん
・オードリー若林さん
・光浦靖子さん
・カズレーザーさん(New)
・池田エライザさん(ゲスト)
この放送からカズレーザーさんが新しく加わり、
小説だけでなくいろいろなジャンルの本が紹介されるようになりました。
それではお一人ずつおすすめ本を紹介していきます。
ピース又吉さんのおすすめ本 7冊
『コンビニ人間』村田沙耶香
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36歳未婚女性、古倉恵子。大学卒業後も就職せず、コンビニのバイトは18年目。これまで彼氏なし。日々食べるのはコンビニ食、夢の中でもコンビニのレジを打ち、清潔なコンビニの風景と「いらっしゃいませ!」の掛け声が、毎日の安らかな眠りをもたらしてくれる。ある日、婚活目的の新入り男性、白羽がやってきて、そんなコンビニ的生き方は恥ずかしいと突きつけられるが…。「普通」とは何か?現代の実存を軽やかに問う衝撃作。 (Amazonより抜粋)
▼又吉さんコメント
若林さん
「コンビニみたいなところで働いている人が自分を見つけて出ていくみたいな話って多かった。でもコンビニに入って楽になるってあんまない…。」
カズレーザーさん
「社会との接点がコンビニだけって生き方を選んでる。」
又吉さん
「終わり方も人それぞれで感じ方が全然違うんですよ。」
『マチネの終わりに』平野敬一郎
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天才ギタリストの蒔野(38)と通信社記者の洋子(40)。
深く愛し合いながら一緒になることが許されない二人が、再び巡り逢う日はやってくるのか――。
出会った瞬間から強く惹かれ合った蒔野と洋子。しかし、洋子には婚約者がいた。
スランプに陥りもがく蒔野。人知れず体の不調に苦しむ洋子。
やがて、蒔野と洋子の間にすれ違いが生じ、ついに二人の関係は途絶えてしまうが……。
芥川賞作家が描く、恋の仕方を忘れた大人たちに贈る恋愛小説。
※単行本版より一部の内容を改定しています。 (Amazonより抜粋)
『異類婚姻譚』本谷有希子
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子供もなく職にも就かず、安楽な結婚生活を送る専業主婦の私は、ある日、自分の顔が夫の顔とそっくりになっていることに気付く。「俺は家では何も考えたくない男だ。」と宣言する夫は大量の揚げものづくりに熱中し、いつの間にか夫婦の輪郭が混じりあって…。「夫婦」という形式への違和を軽妙洒脱に描いた表題作が第154回芥川賞受賞! 自由奔放な想像力で日常を異化する傑作短編集。 (Amazonより抜粋)
『夏の裁断』島本理生
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小説家の千紘は、編集者の柴田に翻弄され苦しんだ末、ある日、パーティ会場で彼の手にフォークを突き立てる。休養のため、祖父の残した鎌倉の古民家で、蔵書を裁断し「自炊」をする。四季それぞれに現れる男たちとの交流を通し、抱えた苦悩から開放され、変化していく女性を描く。
芥川賞候補作「夏の裁断」と、書き下ろし三篇を加えた文庫オリジナル。 (Amazonより抜粋)
『私の恋人』上田岳弘
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一人目は恐るべき正確さで世界の未来図を洞窟の壁に刻んだクロマニョン人。二人目は大戦中、収容所で絶命したユダヤ人。いずれも理想の女性を胸に描きつつ34年で終えた生を引き継いで、平成日本を生きる三人目の私、井上由祐は35歳を過ぎた今、美貌のキャロライン・ホプキンスに出会う。この女が愛おしい私の恋人なのだろうか。10万年の時空を超えて動き出す空前の恋物語。三島賞受賞作。 (Amazonより抜粋)
『私の消滅』中村文則
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「先生に、私の全てを知ってもらいたいのです。私の内面に入れますか」心療内科を訪れた美しい女性、ゆかり。男は彼女の記憶に奇妙に欠けた部分があることに気付き、その原因を追い始める―。傷つき、損なわれたものを元に戻したいと思うことは冒涜なのか。 (Amazonより抜粋)
『祐介』尾崎世界観
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クリープハイプ尾崎世界観、慟哭の初小説!
「尾崎祐介」が「尾崎世界観」になるまで。
書下ろしのスピンオフ短篇「字慰(じい)」を文庫版で初収録。
「俺は俺を殴ってやろうと思ったけれど、どう殴っていいのかがわからない。」
スーパーでアルバイトをしながらいつかのスポットライトを夢見る売れないバンドマン。恋をした相手はピンサロ嬢。どうでもいいセックスや些細な暴力。逆走の果てに見つけたものは――。
人気ロックバンド「クリープハイプ」のフロントマン尾崎世界観、渾身の初小説。
「祐介」の世界からスピンオフした「字慰」は、著者最新の書き下ろし作品です。
解説は『コンビニ人間』が世界的高評価の芥川賞作家、村田沙耶香さん。
たったひとりのあなたを救う物語。。 (Amazonより抜粋)
▼又吉さんコメント
「クリープハイプというバンドのヴォーカルの尾崎さんという方が書かれたんですけど、ご本人の本名なんですよ、祐介って。(中略)
冒頭が、お父さんとお姉ちゃんと一緒に動物園に行くシーン。幼いころに。そっから始まるんですけど、なんかね、お姉ちゃんのことをすごく鬱陶しく思ってるんですよ。
例えば"雨で濡れた土が運動靴の裏にはさまって足取りが重くなって、いくということと おなじくらいに前を歩いている姉の存在が鬱陶しくて仕方がなかった”とか。(中略)オススメの青春小説ですね。」
読書あるある:自宅の蔵書が3,000を超えるので…
「(本が)どんどん増えてしまって。絶対あるけど見つからへんからもう一回買うときありますもんね。」
光浦靖子さんのおすすめ本 5冊
『コンビニ人間』村田沙耶香
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36歳未婚、彼氏なし。コンビニのバイト歴18年目の古倉恵子。
日々コンビニ食を食べ、夢の中でもレジを打ち、
「店員」でいるときのみ世界の歯車になれる――。
「いらっしゃいませー!!」
お客様がたてる音に負けじと、今日も声を張り上げる。
ある日、婚活目的の新入り男性・白羽がやってきて、
そんなコンビニ的生き方は恥ずかしい、と突きつけられるが……。 (Amazonより抜粋)
『鳥打ちも夜更けには』金子薫
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不朽の古典『見聞記』に楽園と謳われた島の架空の港町。新町長の下、観光資源の美麗な蝶と花畑を護るため、海鳥を毒矢で殺す鳥打ちの職に、三人の青年が就いていた。しかし島の経済が陰りを見せるにつれ、鳥打ちの一人、天野は自らの為す仕事に疑念を抱く。問うてはいけない問いは、やがて町をあげての大騒動に発展して―三人の青年の自由を巡る圧倒的小説。 (Amazonより抜粋)
▼光浦さんコメント
「海鳥を打つ鳥打ちっていう職業が3人いるんだけど、架空の夢のような島で鳥打ちという架空の仕事があってトリを打つことが一人の男が嫌だって言い始める話なんだけど、世界観すごいのよ。」
『グローバライズ』木下古栗
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「貴方今此処居、隣坊主居。貴方良香、結構美貌、出所出女体、官能刺激。坊主僧衣下、徐々陰茎充血開始。坊主常時淫猥、何時如何時臨戦態勢、率直申、暇有毎晩様姦淫、繰返女犯、時折複数相手、最高一晩十五発…」外国人に道案内をする僧侶を描く「道」をはじめ、稠密な描写、超文学的技巧で爆発的瞬間を描く―加速する現代に屹立する十二篇。初期短篇「犯罪捜査」の改作を加えた完全版。 (Amazonより抜粋)
▼光浦さんコメント
「短編集でね、普通に温泉に入ってる話なの、会社員の同僚2人が。だけど、最後の1行、2行でどうえりゃあああーって全部がひっくり返される。これがまた。」
『少年聖女』鹿島田真希
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水槽のあるゲイバー「Aqua」で、僕が出会った優利という美しい青年。ある日彼は、静かに語り始める。昔「Aqua」で働いていた男装した少女のことを。彼女はタマと名乗り、毎夜過激なショーを演じていたが、ある晩オーナー緑山の友人・武史にその正体を見破られてしまう。タマに一目惚れした武史は彼女を強く求め、のめり込んでいくのだが―チェルノブイリの事故で危機管理能力が壊れてしまったルームメイト・オリガと横暴な恋人・マサル、タマを虐待した“あの人”と彼女の恋人たち。タマと出会ったことで運命が変わっていく人々の話を聞いているうちに、いつしか僕もその運命の渦に巻き込まれていく。 (Amazonより抜粋)
『挫折を経て、猫は丸くなった』天久聖一編
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一瞬で読める、自由で楽しい416の物語。書かれているのは冒頭だけ。続きは読み手のイマジネーション次第。選りすぐりの新しい文学、ここに集う! (Amazonより抜粋)
あるある:本屋さんのポップ
「私はねえ、くやしいかなねえ、"この作家の人生最高傑作"って。毎回書いてあるけど毎回、『今回最高?!』って毎回買っちゃうの。」
オードリー若林さんのおすすめ本 6冊
『コンビニ人間』村田沙耶香
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36歳未婚女性、古倉恵子。大学卒業後も就職せず、コンビニのバイトは18年目。これまで彼氏なし。日々食べるのはコンビニ食、夢の中でもコンビニのレジを打ち、清潔なコンビニの風景と「いらっしゃいませ!」の掛け声が、毎日の安らかな眠りをもたらしてくれる。ある日、婚活目的の新入り男性、白羽がやってきて、そんなコンビニ的生き方は恥ずかしいと突きつけられるが…。「普通」とは何か?現代の実存を軽やかに問う衝撃作。 (Amazonより抜粋)
『マチネの終わりに』平野敬一郎
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天才クラシックギタリスト・蒔野聡史と、国際ジャーナリスト・小峰洋子。四十代という“人生の暗い森”を前に出会った二人の切なすぎる恋の行方を軸に、芸術と生活、父と娘、グローバリズム、生と死などのテーマが重層的に描かれる。 (Amazonより抜粋)
『森に眠る魚』角田光代
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東京の文教地区の町で出会った5人の母親。育児を通して心をかよわせるが、いつしかその関係性は変容していた。―あの人たちと離れればいい。なぜ私を置いてゆくの。そうだ、終わらせなきゃ。心の声は幾重にもせめぎ合い、それぞれが追いつめられてゆく。凄みある筆致で描きだした、現代に生きる母親たちの深い孤独と痛み。渾身の長編母子小説。 (Amazonより抜粋)
▼若林さんコメント
「ママ友4~5人くらいのグループ。で、そのママ友の歯車がだんだんこう、噛み合わなくなってって…それが最終的に大変なことになってくるという。」
『服従』ミシェル・ウエルベック
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二〇二二年仏大統領選。極右・国民戦線マリーヌ・ル・ペンと、穏健イスラーム政党党首が決選に挑む。しかし各地の投票所でテロが発生。国全体に報道管制が敷かれ、パリ第三大学教員のぼくは、若く美しい恋人と別れてパリを後にする。テロと移民にあえぐ国家を舞台に個人と自由の果てを描き、世界の激動を予言する傑作長篇。 (Amazonより抜粋)
▼若林さんコメント
「2022年にフランスがイスラム政権になっちゃうっていう。で、その知識人が急になんか違うことを言い始めるんだよね。人間の知識とか哲学がいかにもろいか。」
『美しい距離』山崎ナオコーラ
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ある日、サンドウィッチ屋を営む妻が末期がんと診断された。夫は仕事をしながら、看護のため病院へ通い詰めている。病室を訪れるのは、妻の両親、仕事仲間、医療従事者たち。医者が用意した人生ではなく、妻自身の人生をまっとうしてほしい―がん患者が最期まで社会人でいられるのかを問う、新しい病院小説。 (Amazonより抜粋)
『あひる』今村夏子
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我が家にあひるがやってきた。知人から頼まれて飼うことになったあひるの名前は「のりたま」。娘のわたしは、2階の部屋にこもって資格試験の勉強をしている。あひるが来てから、近所の子どもたちが頻繁に遊びにくるようになった。喜んだ両親は子どもたちをのりたまと遊ばせるだけでなく、客間で宿題をさせたり、お菓子をふるまったりするようになる。しかし、のりたまが体調を崩し、動物病院へ運ばれていくと子どもたちはぱったりとこなくなってしまった。2週間後、帰ってきたのりたまは、なぜか以前よりも小さくなっていて……。 (Amazonより抜粋)
あるある:何の本を読んでるかバレたくない
「友達とか来て、これ読んでんだって思われたら恥ずかし本は、裏にして背表紙を奥にして入れて。(中略)いや、バカだから本読んでんのに、何のバカかバレたくないじゃないですか」
「頭いい人は、だって本読まずに、フェスとか行って楽しく人生送れるじゃないですか。それができないバカだから本読んでんのに。」
カズレーザーさんのおすすめ本 7冊
『中をそうぞうしてみよう』佐藤雅彦+ユーフラテス
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椅子、貯金箱、鉛筆、ボールペン、身近にあるものをX線写真を使って透かして見ると…。想像力を刺激する絵本。 (Amazonより抜粋)
『ジョン・レノン対火星人』高橋源一郎
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住所はなく、消印は「葛飾」、そして差し出し人の名前は、「すばらしい日本の戦争」……名作『さようなら、ギャングたち』に先立つこと1年、闘争、拘置所体験、その後の失語した肉体労働の10年が沸騰点に達し、本書は生まれた。<言葉・革命・セックス>を描きフットワーク抜群、現代文学を牽引する高橋源一郎のラジカル&リリカルな原質がきらめく幻のデビュー作。 (Amazonより抜粋)
▼カズレーザーさんコメント
「ぼくタイトル一発勝負の本が好きで。まじでストーリー一切ないぐらいの。(中略)全部たとえで何かを暗示してるんですけどそれすらも破綻してる、でも読めちゃう。世界観すごくて。結構人を選ぶと思うんですけどこれおすすめ」
『アライバル』ショーン・タン
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新たな土地に移民した者が、その土地で生まれ変わり、新生児のように成長していく。そこには過去の自分を捨てなければならない辛さと、新しい人生を歩むチャンスを手にした幸せとの両面がある。それをまるでサイレント映画のように一切の文字を使用せず表現した、究極の文字なし絵本。 (Amazonより抜粋)
▼カズレーザーさんコメント
カズレーザーさん「大人向けの絵本なんですけど、絵がとんでもない緻密なタッチで、一切もう文字は出てこないんですけど。」
又吉さん「物語も負っていけるんですか?」
カズレーザー「追っていけます。もう、説明いらない、全員が感動できるくらいめちゃくちゃいい本です。」
『高い城の男』フィリップ・K・ディック
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第二次世界大戦が枢軸国側の勝利に終わってから十五年、世界はいまだに日独二国の支配下にあった。日本が支配するアメリカ西海岸では連合国側の勝利を描く書物が密かに読まれていた……現実と虚構との間の微妙なバランスを、緻密な構成と迫真の筆致で描いた、D・K・ディックの最高傑作! (Amazonより抜粋)
『幻獣遁走曲』倉知淳
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ある時は幻の珍獣アカマダラタガマモドキの捜索隊員、ある時は松茸狩りの案内人、そしてある時は戦隊ショーの怪人役と、いっぷう変わったアルバイトに明け暮れる神出鬼没の名探偵・猫丸先輩が遭遇した五つの事件。猫コンテスト会場での指輪盗難事件を描いた「猫の日の事件」、意外な真相が爽やかな余韻を呼ぶ「たたかえ、よりきり仮面」ほか三編を収録した、謎解き連作短編集。 (Amazonより抜粋)
『静かな炎天』若竹七海
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有能だが不運すぎる女探偵・葉村晶シリーズ第4弾。
苦境にあっても決してへこたれず、ユーモアを忘れない、史上最もタフな探偵の最新作。 (Amazonより抜粋)
▼カズレーザーさんコメント
「女性の探偵もの。ハードボイルド探偵ものなんですけど。全部の事件の原因が人間がみんな持ってるちょっとした悪意なんです。いわゆる湊かなえさんとかがジャンルでいる、嫌味っていうんですか、いやな味になる。後味が基本的に悪いんですよ。それがクセになる」
『ヤギより上、サルより下』平山夢明
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の麓の売春宿にやってきたオランウータンのポポロと、ヤギの甘汁。動物たちの活躍ぶりに、人間が戦慄する表題作をはじめ、“極限状況”に置かれた人々の悲哀と、そこから見いだした美しい光を、リズミカルな文体と、ぶっとんだユーモアでお届けする“イエロートラッシュ”シリーズ・第二弾の全四編 (Amazonより抜粋)
カズレーザーの本棚
「読み終わったらすぐ処分しちゃいますね。2回読みたくなったらまた同じのを買って、作者の方にお金が入るのが正しいと思うんですよ。」
おわりに
『コンビニ人間』は私も読みました。
大好きな小説で、いろいろな人から読んだ感想を聞きたいと思う小説でした。
読書芸人2016が収録されている
アメトークのDVD・Blu-rayは41巻になります。
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