ひさしぶりにアメトーークで「読書芸人」が放送されましたね!
これまで
2012、2015、2016、2017と
計4回に渡って放送された読書芸人。
前回の2017年から4年ぶりの放送となりました。
新たな作家を開拓したいときに
「本屋大賞」や「読書芸人」を参考にしているというひとも多いのではないでしょうか。
12月2日放送の読書芸人2021年版。
本のあらすじに芸人さんのコメントをすこしだけ添えてまとめました。
新たな読書のきっかけにどうぞ。
【読書芸人2021】最近読んだお気に入りの本
読書芸人2021で本を紹介してくれた芸人さんは4名です。
● カズレーザーさん
● Aマッソ・加納さん 【new】
● ティモンディ・前田さん 【new】
● ラランド・ニシダさん 【new】
● ゾフィー・上田さん 【new】
新メンバーで世代も若くなりましたね。
「最近読んだおすすめの本」というテーマで紹介してくれました。
カズレーザーさんのお気に入り本 8冊
小説はあまり読まないけれど年間500冊くらい本を買っているというカズレーザーさんの紹介する本は、すこしトリッキーです。
紹介されなければなかなか手にとらない領域を紹介してくれたり、小さなこどもでも楽しめそうな本もあったりして、ふだんは本を読まない方も興味が出そうな本をたくさん紹介してくれました。
『解きたくなる数学』 佐藤雅彦・大島遼・廣瀬隼也
そこには、ひと目で心を奪われる問題ばかり。
数学が苦手な人も得意な人も、魅力的な写真とグラフィックで表現された23題に、きっと夢中に。論理の組み立てが学べ、思考のジャンプが身につきます。
考える楽しさを求める中学生以上のすべての方へ。(Amazonより抜粋)
▼カズレーザーさんのコメント
この本は、数学をなぜ我々は学んできたのかっていうのが直感的にわかる。
数学なんて実際に世の中に出てから使わないよって言っちゃうじゃないですか。
あれは使えなくなっちゃったからそういうウソをつくしかないんですよ。
『世界のすごい巨像 巨仏・巨神・巨人。一度は訪れたい愛すべき巨大造形を解説』 地球の歩き方
『NEO HUMAN ネオ・ヒューマン―究極の自由を得る未来』 ピーター・スコット・モーガン
「これは僕にとって実地で研究を行う、またとない機会でもあるのです」
「私たちが目指すのは『人間である』ことの定義を書き換えることだ」
「我々は生まれながらにして、『世界を変える』力を持っている。
たとえ、絶望に打ちのめされているときでも」
「今も昔も、僕のスローガンは変わらない――ルールなんてぶっ壊せ!」
AIとの融合は、人類に何をもたらすのか。
年齢、性別、肉体、時間、病、そして死からの解放を目指す「人類最大の挑戦」の結末は。
「究極の自由」を追い続ける科学者の、現在進行形の実話。
「これは、もっと強く、もっと立派な、今とは違う自分になりたいと願ったことのある、すべて人のための戦いなんだ」(Amazonより抜粋)
『Humankind 希望の歴史』 ルトガー・ブレグマン
・スタンフォード監獄実験(人は役割で容易に悪人になれる)
・ミルグラムの電気ショック実験(ナチス「凡庸な悪」の説明根拠に)
・イースター島絶滅の謎(内戦が理由とされ人肉食説すら唱えられた)
だが、これらは本当か。著者は、”暗い人間観”を裏付ける定説の真偽を確かめるべく世界中を飛び回り、関係者に話を聞き、エビデンスを集めたところ意外な結果に辿り着く。
なぜ人類は生き残れたのか。民主主義や資本主義や人間性の限界を踏まえ、いかに社会設計すべきか、どう生き延びてゆくべきかが書かれた「希望の書」。(Amazonより抜粋)
『ビジュアル 世界一の昆虫 コンパクト版』 リチャード・ジョーンズ
世界最大、現存する世界最古の個体、半世紀以上も幼虫ですごす、キノコを栽培する、世界でたった1個体しか見つかっていない稀少種、体の右がメスで左がオスなど、「世界一」の昆虫が135種。
1種につき2ページの見開きで完結、名前・学名・生息地・特徴のデータも併記。(Amazonより抜粋)
『新明解国語辞典 第八版 青版』 三省堂
当初からの特徴である、言葉の本質をとらえた鋭い語釈を今回の改訂でも中核に据え、新しい方針によるアクセント、漢字表記・文法欄の更なる充実、数字の読み方など、最新の研究に基づく情報を提示。
ロイヤルブルーが素敵な青版。(Amazonより抜粋)
『どうぶつの目(どうぶつのからだ)』 増井光子:監修
『完売画家』 中島健太/CCCメディアハウス)
美大は「絵を描いて、それを生活の糧にして、また描く」方法を、いっさい教えてくれなかった。
これまでに描いた700点の絵画がすべて完売。
経験と冷静な分析で語る、芸術の世界での生き方と仕事の哲学。(Amazonより抜粋)
Aマッソ・加納さんのお気に入り本 8冊
新しいメンバーがいるので
年間読書量と好きなジャンルもいっしょに紹介されました。
Aマッソ・加納さんは年間読書量20冊。
好きなジャンルは 小説 とのこと。
1回読んだ本でもくり返し読んだりするそうです。
『十二月の十日』 ジョージ・ソーンダーズ著・岸本佐知子 訳
もともと翻訳家・岸本佐知子さんのファンだという加納さん。
岸本さんが翻訳したほんなら間違いなくおもしろいと絶対の信頼感があるそうです。
『短くて恐ろしいフィルの時代』 ジョージ・ソーンダーズ著・岸本佐知子 訳
国民が6人しかいない小国をめぐる奇想天外かつ爆笑必至の物語。
ブッカー賞作家が生みだした大量虐殺にまつわるおとぎ話。(Amazonより抜粋)
『ずっと喪』 洛田二十日
第2回ショートショート大賞受賞!
天才か、それともただの変わり者か……。異能の新人、デビュー!
独特の言い回しが織りなす世界観と奇相天外なアイデアで綴られた、全21編の作品集。
大賞受賞作品「桂子ちゃん」も収録。(Amazonより抜粋)
『無限の玄/風下の朱』 古谷田奈月
清新にして獰猛な赤と黒の物語はいまスパークする!(Amazonより抜粋)
『おもろい以外いらんねん』(大前粟生/河出書房新社)
芸人の世界を美化したり、美しい部分を書いたりしてしまう人もいるけど、それがまったくないとのこと。
▼Aマッソ・加納さんのコメント
なかに漫才1本がまるまる書いてあってそれがおもろいんですよ。
『静かに、ねぇ、静かに』 本谷有希子
『スヌーピーの父 チャールズ・シュルツ伝』 デイヴィッド・マイケリス
その生涯を、手紙やメモなどを含む秘蔵資料と親族・関係者への取材により描き出す。
作者の人生と重ね合わせることで漫画の隠された意味を解き明かし、アメリカで大きな話題を巻き起こした決定的評伝!(Amazonより抜粋)
『銀色の青』 笑い飯 哲夫
ある日、野球部のエースに100円を貸した控えの部員・田中清佐(きよすけ)。
それをきっかけに、恋も、友人関係も、少しずつ壊れ始める…
泣けて、驚いて、笑える
初めての読後感が押し寄せる青春小説。
ティモンディ・前田さんお気に入り本 9冊
ディモンディ・前田さんの年間読書量は60冊。
小説 や 学術書(宇宙・天体学など)も読んだりするそうです。
『三体』 劉慈欣
数十年後。ナノテク素材の研究者・汪淼(ワン・ミャオ)は、ある会議に招集され、世界的な科学者が次々に自殺している事実を告げられる。その陰に見え隠れする学術団体〈科学フロンティア〉への潜入を引き受けた彼を、科学的にありえない怪現象〈ゴースト・カウントダウン〉が襲う。そして汪淼が入り込む、三つの太陽を持つ異星を舞台にしたVRゲーム『三体』の驚くべき真実とは?(Amazonより抜粋)
カズレーザーさん、ゾフィー上田さんも絶賛していたSF小説です。
三部作・全5巻のシリーズで
二部(上下巻)・三部(上下巻)から読んでも全然大丈夫とのこと。
▼ティモンディ・前田さんのコメント
一日10頁しか読まないって決めて・・・終わってほしくないから。これ間違いないです。
『どうやら僕の日常生活はまちがっている』 岩井勇気
あの不敵な笑みを浮かべながら、ハライチ岩井が平凡な毎日に一撃を食らわせる。読めば世界が変わる、待望の最新エッセイ集。(Amazonより抜粋)
『幸福な食卓』 瀬尾まいこ
切なさの分だけ家族はたしかにつながっていく。
佐和子の家族はちょっとヘン。父を辞めると宣言した父、家出中なのに料理を届けに来る母、元天才児の兄。そして佐和子には、心の中で次第にその存在が大きくなるボーイフレンド大浦君がいて……。それぞれ切なさを抱えながら、つながり合い再生していく家族の姿を温かく描く。
吉川英治文学新人賞受賞作。(Amazonより抜粋)
『バーティミアス (1) サマルカンドの秘宝』 ジョナサン ストラウド
『百年法』 山田宗樹
『逆ソクラテス』 伊坂幸太郎
『現代語裏辞典』 筒井康隆
筒井ワールド全開なんですよ、短い文章の中に。
こんなに性格の悪い人類がこの世にいるんだっていう…
『この世界が消えたあとの 科学文明のつくりかた』 ルイス ダートネル
『新釈 走れメロス 他四篇』 森見登美彦
芽野史郎は全力で京都を疾走した――無二の親友との約束を守「らない」ために! 表題作の他、近代文学の傑作四篇が、全く違う魅力をまとい現代京都で生まれ変わる! 滑稽の頂点をきわめた、歴史的短編集!(Amazonより抜粋)
ラランド・ニシダさんお気に入り本 7冊
ラランド・ニシダさんの年間読書量は100冊とかなり多いです。
純文学 を中心にいろいろなジャンルを読むそうで、太宰治全集 を買い始めているとのこと。
又吉さんとかなり近い好みみたいで、個人的にも気になる小説が多かったです。
『いつか深い穴に落ちるまで』 山野辺太郎
発案者は、運輸省の若手官僚・山本清晴。
敗戦から数年たったある時、新橋の闇市でカストリを飲みながら彼は思いつく。「底のない穴を空けよう、そしてそれを国の新事業にしよう」。
かくして「日本-ブラジル間・直線ルート開発計画」が「温泉を掘る」ための技術によって、始動した。
その意志を引き継いだのは大手建設会社の子会社の広報係・鈴木一夫。
彼は来たるべき事業公表の際のプレスリリースを記すために、この謎めいた事業の存在理由について調査を開始する。(Amazonより抜粋)
『恐竜時代が終わらない』山野辺太郎(文學界 2021年7月号)
いざ、恐竜蠢く太古の森へ――(Amazonより抜粋)
『百鬼園随筆』 内田百閒
漱石の思い出から自らの借金話まで、軽妙洒脱、かつ飄逸な味わいを持つ独特の名文で綴られた作品群は、まさに香り高い美酒の滋味妙味たっぷり。洛陽の紙価を高めた古典的名著が、読みやすい新字新かな遣いで新潮文庫に登場。(Amazonより抜粋)
▼ラランド・ニシダさんのコメント
何も内容がないことが書いてあって。(中略)
文章の美しさを結集させたみたいな。言葉遣いとか。文章の綺麗さが本当にすごくて。
「そういう時代の本が読みたいけど小説は難しいんでしょ」っていう人はぜひこれ読んでほしい。
『アロハで猟師、はじめました』 近藤康太郎
『現代思想 2021年9月号 特集=<恋愛>の現在』(青土社)
ライフコースの多様化を背景に、必ずしも結婚を中心としない視座から恋愛を捉える重要性が増しつつある。 しかし同時にこの「恋愛」という概念自体もまた、根本的な問い直しを迫られているのではないだろうか。 本特集ではポリアモリーやアセクシュアル/アロマンティックを含め、異性愛中心的な「恋愛」の規範が排除してきたさまざまなありように目を向けつつ、その「現在」を多角的に検討したい。(Amazonより抜粋)
『天才による凡人のための短歌教室』 木下龍也
『コンプレックス・プリズム』 最果タヒ
コンプレックス・プリズム、わざわざ傷をつけて、
不透明にした自分のあちこちを、持ち上げて光に当ててみる。
そこに見える光について、今、ここに、書いていきたい。 ーー「はじめに」より
今最も注目される稀代の詩人・最果タヒ。その大人気連載がついに書籍化!
書き下ろしのエッセイに加えて、書籍だけの漫画も収録。漫画は嘉江さん。
劣等感にあてた光が乱反射して言葉となって煌めく、珠玉のエッセイ集。(Amazonより抜粋)
ゾフィー 上田さんのお気に入り本 6冊
ゾフィー上田さんの年間読書量は100冊。
SF を中心に設定がおもしろい本を読んでいるとのことです。
『禁色』 三島由紀夫
「廿代の総決算」として挑んだ、野心作にして衝撃醒めぬ金字塔。〔新解説〕森井良
「僕は女を愛せないんです」──。完璧な美貌の青年・南悠一がそう告げたとき、老作家・檜俊輔の復讐遊戯が幕を上げた。「悠一の美を使って自分を裏切った女たちを手酷く堕落させるのだ」。一方で悠一はゲイバー「ルドン」の淫靡を身に纏いはじめ、俊輔はとある「愛」の誤算によって次第に人生をも狂わされていく……。(Amazonより抜粋)
誰が誰に恋に落ちるかわからないっていう状態で話しが進んでいのがおもしろいとのこと。
『怒らないこと』 アルボムッレ・スマナサーラ
怒らない人にこそ智慧がある。
人類史上もっとも賢明な人、ブッダは「怒り」を全面否定しました。
その真意を平明に解き明かします。(Amazonより抜粋)
『いたずらの天才』 アレン・スミス
こちらは中古本しかなさそうなので、国立国会図書館のOPACのリンクものせておきますね。
『息吹』 テッド・チャン
『その可能性はすでに考えた』 井上真偽
『地下室の手記』 ドストエフスキー、安岡治子:翻訳
社会から隔離された暗闇の部屋で綴られる、どす黒き魂の軌跡。
この作品を通過せずして、『罪と罰』『白痴』『カラマーゾフの兄弟』等の後年の大作は生れなかった。
極端な自意識過剰から一般社会との関係を絶ち、地下の小世界に閉じこもった小官吏の独白を通して、理性による社会改造の可能性を否定し、人間の本性は非合理的なものであることを主張する。人間の行動と無為を規定する黒い実存の流れを見つめた本書は、初期の人道主義的作品から後期の大作群への転換点をなし、ジッドによって「ドストエフスキーの全作品を解く鍵」と評された。(Amazonより抜粋)
*
*
よい出会いがあるといいですね。
関連情報
▼Twitterでは、気ままに美術や読書についてつぶやいていますのでよかったら見てください。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
クリックしていただけたらうれしいです。
コメント