「疲れたな」
「しんどいな」
「なんか漠然と、不安だなー」
そんなふうに思うこともありますよね。
そうやって気分が落ち込んだ時に、少しだけ立ち止まって読みたくなる大好きなエッセイ漫画を3つご紹介します。
・やりたいことがわからない。
・自分って何だろう、仕事って何だろう。
・自分には何ができるんだろう。
3つとも大好きで、精神的に落ち込んだときに助けてもらった漫画です。
カッコつけてない
おしつけがましくない
でも、すこしの勇気をもらえる
そんな作品を選びました。
人生に疲れたら読みたいおすすめのエッセイ漫画3選
トーキョー無職日記 / トリバタケハルノブ
1冊目はこちら。
トリバタケハルノブさんの『トーキョー無職日記』です。
人生、少年漫画の主人公みたいにはいかないじゃないですか。
自分はそんなに強くないし、天才じゃない。
修行をつけてくれる師匠もいない。
そんな自分でも「バタバタしながら少しずつ進めばいいじゃん」って思えるからこの作品が大好きです。
主人公のハルオ(23)は「おれのずっとやりたかったことってマンガなのでは?」と思い立ち、大学を辞めて東京にでてきますが職もなく、ネット生活をおくっています。
そんななか、友人の紹介でとあるネット系の会社でアルバイトとして働くことに。
会社の同僚や友人に刺激を受けながら、いままで1コマも描いたことがなかったマンガや、イラストに奮闘していくというお話です。
トリバタケさん(@tori_haru)曰く、「実話を基にしたフィクション」だそうですが、全編4コマでストーリーが進んでいき、基本的には明るくてくすっと笑える系マンガです。
ハルオの全然完璧じゃないところがいいんですよね。
ふつうに嫉妬するし、友人の才能を目の当たりにして不安になるし、自信がなくなって会社に行けなくなったりするし、自分のプロフィールにイラストレーターって書いてニヤニヤしたりして。
ハルオの人生は少しずつ前に進みはじめますが、結構な距離をまた戻り、ちょっと進んではまた戻り。
そいういうのが読んでいて共感せずにはいられません。
ちなみに続編のタイトルは、『トーキョー自立日記』なんですよ。
れもん、よむもん! / はるな檸檬
2冊目はこちら。
はるな檸檬さんの読書歴をつづったエッセイ漫画『れもん、よむもん!』です。
生きることは読むことだった、あの頃
帯のことばのとおり、
迷ったら小説の中に何かを探し求めること、本だからこそ救われることってあると思います。
はるな檸檬さんは、本を読むことを"居場所がある"と表現しています。
読書狂で、本とともに思春期を過ごした作者。
「この頃の私はまだ子供で、責任もない代わりに自由もなく 日々多くの理不尽を感じ、小さなことに簡単に傷つき、世界を疑い大人を信用せず、だからこそ必死で"本当のこと"を求めて世界の暗部に目を向けるようなそういう読書をしたがるところがありましたが――」
言葉にできない不安とか焦りを読書が救ってくれるのは、大人になっても変わらないですよね。
この漫画がきっかけで、初めて山田詠美さんやよしもとばななさんの小説を読んでみたりしました。
主人公の絶妙な心境が、素朴な絵とやさしい言葉で言語化されていて、じんとしてしまう作品です。
ひとりずもう(漫画版) /さくらももこ
小5から、中学、高校…。まる子のその後を描くほのぼの成長記。おなじみのメンバーも登場! 描き下ろしエッセイ「ひとりずもう」のコミック版。(Amazon紹介抜粋)
最後はこちら。
さくらももこさんの『ひとりずもう』です。
さくらもももこさんの、小学校5年生から中学、高校、大学、そして漫画家になるまでが描かれています。
そう、あの『ちびまる子ちゃん』のその後の話です。
中学生で男の子がどんどん"男の人"になっていくことへの戸惑いや、文化祭を楽しめない高校時代、ずっと好きだった漫画を描きはじめるきっかけなど。
あの「まるちゃん」が「ももこ」として成長していく過程が描かれています。
さくらももこさんも、漫画家になるまでにたくさんのことを考えて、悩んだり、失敗したりしていたんですね。
そして、たまちゃんとの関係にも変化が・・・
涙なくしては読めません。
読むたびに泣く。この記事を書くために読み返してやっぱり泣いた。
時間の過ぎる速さや、取り戻せない青春時代を思い返すととても切ないものです。
自分の本当の夢と向き合うこと、望みを実現するために一歩踏み出す力など、大事なものを取り戻したいときに読んでいただきたいです。
以上、いかがでしたか。
どれも全力でおすすめしたい大好きな作品です。参考になればうれしいです。
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