国立西洋美術館の
「オルセー美術館所蔵 印象派―室内をめぐる物語」に行ってきました。
パリ・オルセー美術館の傑作約70点を中心におよそ100点が集められた展覧会です。

印象派といえば"戸外制作の風景画"のイメージが強いですが、今回は"室内画"がメインの展覧会になります。
室内画でのモチーフはもっぱらモデルや画家自身の「邸宅」「家族」といった身近なものになってきます。
モデルや画家のよりパーソナルな部分が覗けるという点で、風景画とはまた一味違った楽しさがあり、個人的にとても好きなジャンルです。
この記事では本展で私が個人的に印象に残った作品をピックアップして記録に残したいと思います。
| 自分の備忘録として、好きだった展示作品の画像と共に会場解説・音声ガイド・図録などを参考にしながら、日記のような感覚で感想を書いています。 ネタバレを避けてグッズなどの展覧会情報だけを知りたい方は「印象派―室内をめぐる物語 情報」までジャンプしてください。 |
「印象派―室内をめぐる物語」 感想
芸術家たちの交流
フレデリック・バジール《バジールのアトリエ(ラ・コンダミンヌ通り)》1870 Oil on canvas オルセー美術館
展覧会を出迎えてくれたのは、フレデリック・バジールが描いた《バジールのアトリエ(ラ・コンダミンヌ通り)》です。
印象派の画家であり支援者でもあったバジールは、1868年からおよそ2年間、ルノワールとこのアトリエを共有していました。
本作はバジールが普仏戦争に赴く数か月前に描かれたものです。
中央にいる背の高いパレットを持った男性がバジールで、ステッキを持ったマネと、モネまたはシスレーと思われる人物と3人が語り合っています。
実はこの「バジール」は、マネが描き込んだものだそうです。
ピアノを弾くのは早くから印象派を支持していた音楽家のエドモン・メートル、階段に立つ小説家のエミール・ゾラが話しかけているのはルノワールだと言われています。
パリで「第1回 印象派展」が開かれたのはこの作品からおよそ4年後の1874年。
印象派の波はこのアトリエから始まったのかもしれませんね。
フレデリック・バジール《ピエール=オーギュスト・ルノワール》1867 Oil on canvas オルセー美術館
近くに展示されている、フレデリック・バジール《ピエール=オーギュスト・ルノワール》もまたいい味を出していて、合わせて観るのとまた一興。
椅子に体育座りという全くかしこまっていないポーズから、バジールとルノワールの親愛が現れているようで、なんだか暖かな気持ちになりました。
女性と装飾
19世紀にブルジョアたちの間で大流行したジャンルが"肖像画"でした。
印象派の画家たちにとって肖像画を手掛けるというのは、「モデル」と「室内環境」を同時に描くことでその「人となり」や「社会性」を映し出そうとした試みでもあったそうです。
ここで印象に残ったのが女性たちの装飾的な肖像作品でした。
クロード・モネ《ルイ・ジョアシャン・ゴーディベール夫人》1868 Oil on canvas オルセー美術館
クロード・モネが描いた肖像《ルイ・ジョアシャン・ゴーディベール夫人》でまず目に入るのは、人物そのものよりもドレスやストールの優雅さではないでしょうか。
夫人は斜め後ろを向いていて、表情はほとんど分かりません。
しかし、それ以外の様々なモチーフ ― 例えば、夫人の服装(落ち着いた茶系の光沢のあるドレス・繊細な絵柄の赤いストール)や、室内の様子(落ち着いた水色のカーテン・花柄の絨毯・静かに置かれた2本の薔薇)によって、夫人の趣味趣向や生活の様子が垣間見える気がします。
ジェームズ・ティソ《L.L.嬢の肖像》1864 Oil on canvas オルセー美術館
ジェームズ・ティソ《L.L.嬢の肖像》では鮮やかな赤のボレロが目を惹きます。
モデルの美しさもさることながら、画面全体が装飾的なので(ボレロとお揃いのカチューシャ・ボレロを惹きたてる黒のドレス・小花柄の壁紙や・置かれた本と花・鏡に映った部屋のカーテンなど)、モチーフのひとつひとつの趣味の良さの方に惹かれてしまいます。
このように、印象派の肖像画では室内環境を細かく描くことによって、モデルの趣味趣向・生活水準・生活の様子などが表現されています。
人物だけにフォーカスを当てた背景なしの肖像画よりもずっと注目すべき要素がたくさんあって、とてもおもしろいジャンルだと思います。
ポール・セザンヌ《大きなデルフト陶器にいけられたダリア》1873頃 Oil on canvas オルセー美術館
室内画の片隅に描かれている花と花瓶のモチーフは、"静物画"としても需要の尽きないジャンルでした。
印象派の画家たちにとって花の静物画は、新しい色彩表現を試すのに適したモチーフであるとともに、生計を立てるためにも取り組んでいる分野でもあったそうです。
アンリ・ファンタン=ラトゥールなどいくつかの花の静物画が並ぶなかで、私がとくに気に入ったのは、ポール・セザンヌ《大きなデルフト陶器にいけられたダリア》です。
ダリアの色鮮やかなイメージとは異なり、セザンヌらしいくすんだ色合いがとても美しかったです。
私的な空間
アルフレッド・ステヴァンス《入浴》1873-1874 Oil on canvas オルセー美術館
アルフレッド・ステヴァンスは、室内のなかでも究極的にプライベートな空間といっても過言ではない《入浴》のシーンを描きました。
入浴にはもっぱら「たらい」を使うのが一般的だった19世紀のヨーロッパにおいて、このような大きな浴槽は富裕層の贅沢品だったそうです。
透き通るような肌をもつ女性は、横に置いた本も読まずに何とも言えない表情で虚空を見つめています。
蛇口の白鳥・小物入れの貝殻の形・二輪の薔薇はすべて"恋愛"を示唆するモチーフだとか。
ドラマチックに演出された作品ですね。
家族の思い出
現在まで続く"理想の家族"の代表的なイメージというと「愛し合う夫婦と大切に育てられる子供たち」ではないでしょうか。
この理想の家族像は、ブルジョアが社会の中心を担った19世紀以降に形作られたのだそうです。
生きている大半を過ごすのは室内。
家族がともに暮らす家の中には、家庭ごとに一つ一つ違った雰囲気が刻み込まれています。
エドゥアール・イポリット・マルゴテ《バラ色のドレス》1880 – 1881 Oil on canvas オルセー美術館
なかでも エドゥアール・イポリット・マルゴテ《バラ色のドレス》はとても可愛い作品でした。
母親と思われる女性が着るベビーピンクのドレスと赤ちゃんの頬のピンクがリンクして、背景がこんなに暗いのに、作品の印象は暖かです。
母親の表情は陰になって見えにくいのに、赤ちゃんに向ける視線には優しさがあふれ出していて、なんともほっこりする作品です。
アルベール・ベナール《ある家族》1890 Oil on canvas オルセー美術館
こちらのスナップ写真のような作品は アルベール・ベナール《ある家族》です。
画家自身の家族を描いたもので、当時理想とされていた、子育てに重きを置いた暖かな家庭のイメージそのもののような作品ですね。
中央で得意げな表情を浮かべる弟、その手をつないであげている姉、兄弟をひっぱる兄。
末っ子の赤ちゃんを抱いて座る母親と、後ろには祖母に寄り添いながら家族を見渡す父親。
家族の親密な関係が容易に想像できる、観る者を自然と笑顔にさせてしまう暖かな作品です。
エドガー・ドガ《家族の肖像(ベレッリ家)》1858-1869 Oil on canvas オルセー美術館
対照的に、暗い雰囲気を漂わせるのは エドガー・ドガの初期の傑作。
ドガの叔母ラウラとその家族を描いた《家族の肖像(ベレッリ家)》です。
娘二人に寄り添う女性ラウラは父親を看取ったばかりのため喪服をまとい、壁には亡き父の肖像画が飾られています。
3人から少し離れて後ろ向きで座るのがラウラの夫ですが、彼の政治活動によってフィレンツェへの亡命を強いられたことで、家族の関係は冷え切っていたのだそうです。
夫婦の目線の合わない感じ、間に立つ娘たち。
家族間を流れる不和が、血縁者ドガによる絶妙に俯瞰された距離感で、見事に表現されています。
画家の妻たち
印象派の画家たちは、読書・針仕事・家族や仲間を招いた演奏会など、家庭での日々の営みや楽しみを描きとめました。
なかでも画家にとって最も身近なモデルは彼らの妻たちだったのではないでしょうか。
本展でも、家の中で、家族にしか見せない妻の表情の機微を巧みに捉えた作品たちが並びました。
エドゥアール・マネ《ピアノを弾くマネ夫人》1868 Oil on canvas オルセー美術館
エドゥアール・マネ《ピアノを弾くマネ夫人》では、穏やかな表情でピアノに向かうマネ夫人が描かれています。
裕福な家庭で育ったマネ家では定期的に音楽サロンを開催し、才能あるピアニストたちを招いていたそうです。
壁のデザインや奥の金色の置時計もまた、マネ家の余裕のある生活を推察させます。
それを踏まえて、こちらをご覧ください。
完全にカンヴァスが破られております。
エドガー・ドガ《マネとマネ夫人》1868-1869 Oil on canvas 北九州市立美術館
これはマネと同じく音楽鑑賞の趣味を持っていたエドガー・ドガの描いた《マネとマネ夫人》なのですが、妻の顔の描かれ方に憤慨したマネがカンヴァスを切断してしまったらしいのです。
夫人ではなくマネが破いたというのがまたエピソードとして面白いですね。
ピアノを弾く妻の後ろでだらけて座るマネの様子がとても良い感じなので、完成形が観られないのはちょっともったいない気もします。
アルベール・バルトロメ《温室の中で》1881 Oil on canvas オルセー美術館
アルベール・バルトロメ《温室の中で》では、パリにあるバルトロメの家の庭にある温室が舞台です。
当時、温室やバルコニーは植物のためだけでなく娯楽や社交の場として使われることも多く、この場所にはドガなど印象派の友人たちも招かれました。
バルトロメ自身はアカデミックな傾向の画家だったようですが、本展ではこの絵の明暗や筆遣いが印象派のカイユボットに通じるということで紹介されていました。
モデルの女性はバルトロメの妻プロスペリーです。
当時流行の水玉とボーダーのドレスをまとい、穏やかな表情で夫を見つめています。
この絵が描かれてまもなく病に倒れた彼女は1887年に亡くなりました。
バルトロメはこの妻の絵とともにドレスもまた生涯大切に残していたそうで、本展ではこの絵にでてくるドレスの実物も観ることができました。
室内と戸外の境界
印象派による"室内に自然を取り組む"試みは壁面装飾のかたちで新しい芸術モデルを生みだしました。
その完成形ともいえるのが空間の四方を睡蓮の大画面が囲むパリ・オランジェリー美術館の「睡蓮の間」。
10年以上前に私も一度訪れたことがありますが、室内にいながら光にあふれ自然に包まれていると錯覚するような幻想的な空間だったことを今でも覚えています。
クロード・モネ《七面鳥》1877 Oil on canvas オルセー美術館
クロード・モネ《七面鳥》は実業家エルネスト・オシュデの所有する城館内を装飾するために描かれたものです。
なぜ装飾画のモチーフが花とかではなく七面鳥なの?と思ってしまうのですが、依頼者になじみ深いモチーフだそう。
オシュデはモネの《印象、日の出》を購入した人物として知られ、モネに城館のサロンのための装飾画4点を発注するなどモネに絶大な信頼を置いていることが伺えます。
エルネスト・クォスト《バラ》1909-16 Oil on canvas オルセー美術館
エルネスト・クォスト《バラ》もとんでもなく綺麗な作品でした。
大画面2枚組の大作で、薔薇の一つ一つまで繊細に描かれています。
これが壁に掛かっていたら、そのまま秘密の花園に連れて行ってくれそうですね。
特にお気に入りの3作品
足治療師
エドガー・ドガ《足治療師》1873 油彩、エサンス/カンヴァスに貼られた紙 オルセー美術館
お気に入り1つめはエドガー・ドガ《足治療師》。
ドガの10歳になる姪が巻き爪の治療を受けているシーンが描かれています。
後ろに掛けられた薄紫のドレスや白いシーツに包まれた少女の様子から、この場所が家の奥のかなりプライベートな空間であったことが伺えます。
なぜわざわざこんなシーンが選ばれたのだろうと、とても印象に残りました。
しかし考えてみれば、現在のように手軽に写真が撮れない時代にこのような日常の(?)場面を残そうとすると、絵画という手段になるのかもなあと思うと、私的な場面もモチーフになりえるのかもしれません。
ランプを囲んで
エルネスト・デュエズ《ランプを囲んで》1882頃 油彩、Oil on canvas オルセー美術館
お気に入り2つめはエルネスト・デュエズ《ランプを囲んで》です。
デュエズは仲間内で印象派の先駆者と言われた画家で、この部屋はすでにサロンで成功して日本美術をコレクションする画家自身の部屋からインスピレーションされたと言われているそうです。
チェスの次の一手を悩む男性をじっと見つめる白いドレスの女性。
日本的なデザインの華やかなランプの下で咲く「桃色の紫陽花」のモチーフは「愛」を意味するとのことです。
刺しゅうをする母親の前で恋の駆け引きを繰り広げる男女のワンシーンを装飾的かつドラマチックに描いています。
豊かなブルジョワの暮らし、室内モチーフで表現する人間模様、印象派が好んだジャポニスムの潮流、本展で語られてきたあらゆるテーマがこの1枚に凝縮された作品だと思いました。
瞑想、長椅子のモネ夫人
クロード・モネ《瞑想、長椅子のモネ夫人》1871頃 油彩、Oil on canvas オルセー美術館
お気に入り3つめはクロード・モネ《瞑想、長椅子のモネ夫人》です。
手に持った本を読まずに空間の一点を見つめるマネ夫人の、自宅かつ心を許した人の前でしか見せないような何とも言えない表情が印象的でした。
大きな花柄のソファ・絨毯・後ろにある置物はどれも華やかな色合いのはずですが、夫人の感情に寄り添うように、室内はやんわりと陰に覆われています。
何か悩みがあるのか、それとも力が抜けてほっとしたところなのか。
静かに想像力を掻き立てられる作品だと思いました。
「オルセー美術館所蔵 印象派―室内をめぐる物語」。
室内画にしか出すことができない、人物像・趣味趣向・人間ドラマが表現された作品ばかりでした。
パーソナルな空間だからこそ個性が引き立つ、そんな楽しさを感じられた展覧会でした。
とても楽しかったです。
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「印象派―室内をめぐる物語」情報
グッズ

「印象派―室内をめぐる物語」のグッズをすこしだけ買ってきました。
このほかにもたくさんの種類がありましたが、今回はポストカードを中心に。
「特別展ショップ」は展示会場の「外」にありますのでお買い物のタイミングはいつでも大丈夫ですが、お財布を持ったまま鑑賞した方がスムーズに入場できます。
私は待ち時間なしで入ることができましたが、混んでいると外の列に並ぶ必要があるようです。
ポストカード(特別展ショップ)

今回はポストカードをたくさん選んできました。
かなり種類が豊富なので、気に入った作品がひとつは見つけられるのではないかなと思います。
ポストカードは 1枚 198円(税込) でした。
ポストカード(常設ショップ)

この2枚は国立西洋美術館に"常設"のミュージアムショップで買ってきました。
左のリンゴは常設展でピックアップされていたギュスターヴ・クールベ《りんご》。
そして右は特別展で展示されている エドガー・ドガ《背中を拭く女》です。
ドガの方は作品を国立西洋美術館が所蔵しているため常設ショップで販売しているのですね。
売り場にはちゃんと「特別展で展示されている作品ですよ~」という説明書きを付けてくれていたので見つけやすいかったです。
ポストカードは1枚 120円(税込) でした。
ミニフレーム(ミニチュアカンヴァス)

久しぶりにミニフレームも買ってきました。
作品はポール・セザンヌ《大きなデルフト陶器にいけられたダリア》です。
実物がとても綺麗だったのと、くすんだ色合いが部屋に絶対合う!と思って購入しました。
この手のグッズは額縁がゴールドなことが多いので、今回のやわらかな木の風合いがまた珍しくて気に入っています。

額縁の裏には壁掛け用の金具がついています。
また立て掛け用に紙製のスタンドも付属しているので、壁に穴があけられない方でも楽しめる仕様です。
ミニフレームは 2,780円(税込) でした。
カラフルドロップ(キャンディ)

グッズ購入品の最後はキャンディ瓶です。
瓶入りの飴なんてなかなか食べる機会がないので、美術館に行ったときだけ楽しむお菓子の一つになっています。

花の静物を集めたデザインで、側面だけでなく蓋にも絵柄があります。
食べ終わったら飾っておく私としては素敵な気配りで嬉しいです。
カラフルドロップは 972円(税込) でした。
混雑状況
11月中旬、平日の昼に行きました。
結構混雑していて、時間帯によってはチケット売り場やグッズ入場に列ができていました。
会場内も「混んでいるなあ」という印象でした。
チケット

チケットは 一般 2,300円 (税込) です。
混雑が予想されますので、事前にウェブで購入しておくことをおすすめします。
「印象派展×大絶滅展 上野おとなりセット券」や「ポストカード付き券」といったスペシャルチケットもありますので、気になる方は公式ホームページをご確認ください。
私は「印象派をめぐる旅チケット」というコラボチケットで入場しました(すでに完売しています)。
所要時間
所要時間は1時間半程度です。
私はすべての解説にざっと目を通りながら、音声ガイドを聴きつつの鑑賞で1時間半かかりました。
ロッカー
国立西洋美術館ではロッカーを利用できます。
ロッカーは無料の鍵式で、100円玉が必要です。
音声ガイド
俳優の上白石萌音さんがアンバサダーになっており、私はアプリ版を購入しました。
● 会場レンタル版 … 650円(現金のみ)
● アプリ配信版 …… 700円
撮影スポット
本展では作品の一部を撮影可。
また、展示会場入り口も撮影スポットになっています。

巡回
「印象派―室内をめぐる物語」に巡回はありません。
展覧会情報まとめ
お出かけ前に美術館公式サイトをご確認ください。
以下はすべて東京展の情報です。
| 展覧会名 | |
| ● 東京会場 |
2025. 10.25[土]ー2026. 2.15[日] |
| 開室時間 |
9:30~17:30 |
| 休館日 |
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| 混雑状況 | 平日の昼頃・混雑 |
| 所要時間 | 1時間半程度 |
| チケット | 一般 2,300円 |
| ロッカー | 無料/100円玉必要 |
| 音声ガイド | あり |
| 撮影 スポット |
あり 一部の展示作品も撮影可 |
| グッズ | 展示会場「外」の特設ショップにて 豊富なラインナップ |
| 巡回 |
なし |
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関連情報
●「モーリス・ユトリロ展」
2025年12月14日までSOMPO美術館で開催中。
こんなに可愛らしいパリを描けるのはユトリロだけだと思います。
美術に興味のない人でも気に入ってしまうような作品ばかりなので、普段美術館に行かない人にもとってもおすすめです。

●「異端の奇才 ビアズリー展」
2026年1月18日まで「東京 → 福岡 → 高知」と全国を巡回中。
25年の生涯を駆け抜けた新進気鋭の画家 ビアズリーの作品がたくさん集められています。
あの独特な毒のある絵柄がたまりません。

今回の「印象派―室内をめぐる物語」では以下で展示された作品がまた見られます。
●「ルノワール×セザンヌ―モダンを拓いた2人の巨匠」(2025)
ここで展示されたのは「オランジュリー美術館」の ルノワール《ピアノを弾く少女たち》でした。
今回は「オルセー美術館」のルノワール《ピアノを弾く少女たち》を観ることができました。

●「モネ 睡蓮のとき」(2024)
今回展示されたモネ作品のなかには国立西洋美術館蔵の作品もいくつあります。
また再び モネの《睡蓮》(1916年)が観られました。

▼ 2020年から現在まで、観に行った美術展の感想はこちらにまとめています

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最後まで読んでいただきありがとうございました。
美術展や読書記録の X もやっているので、よければ遊びに来ていただけると嬉しいです。
おまけ
実は今回、特別展が予想以上に混んでいたため疲れてしまって、常設展はほんとうにざっくり偵察するだけに留まりました。
印象的だったのは、額縁の修理について解説されているところ。
作品そのものだけでなく当時の額縁もまた貴重な美術品の一つだよなと、興味深く鑑賞しました。
常設展初展示作品、 クロード・モネ《睡蓮》(1897-1899)の写真を撮ったので貼っておきます。

( ・ω・ )/ bye bye♪
