パナソニック汐留美術館の
ルドン展「オディロン・ルドン ― 光の夢、影の輝き」に行ってきました。
大っっっ好きなルドンの展覧会!
ルドンの作品が好き過ぎるあまりデスクトップの背景にしたりとたびたび画像検索する日々だったので、実物と再び会えてすごく満たされた気持ちです。
とくに色のある作品の綺麗さは何度観ても異常。
美しさの極みでして、作品自体が光って見えるといっても言い過ぎではないと思います。
本当に幸せな時間でした。
この記事では美術展の備忘録として作品写真と共に展覧会の内容と感想を書いています。 ネタバレを避けてグッズ情報等だけ知りたい方は「オディロン・ルドン ― 光の夢、影の輝き 情報」までジャンプしてください。 |
「オディロン・ルドン ―光の夢、影の輝き」 感想
ルドンのざっくり年譜
オディロン・ルドンは1840年にフランスで生まれました。
モネと同じ年であり印象派の画家たちと同世代。
パリの印象派展にも出品したことがあるルドンですが、彼の作品は印象派とはまた全然違います。
前半と後半で画風ががらりと変容することも特徴で、とても魅力にあふれた作品たちばかりです。
美術史的な観点でいうと「象徴主義」を代表するの画家として知られています。
オディロン・ルドン《自画像》1867 油彩/板 41.7×32.0cm オルセー美術館
オディロン・ルドン(Odilon Redon)
- 1840年
フランス南西部のボルドーに生まれる
本名はベルトラン=ジャンで、母オディールの名から通称オディロンと呼ばれた
病弱のため生まれてすぐに親戚のもとへ預けられる(家族はルドンの健康を祈っていた)
15歳の年に水彩画家スタニスラス・ゴランに素描や模写を学ぶ - 1860年代
1864年にパリに出て、ジャン=レオン・ジェロームの画塾で指導を受けるも短期間で退学
帰郷後は版画家ロドルフ・ブレスダンから銅版画を学ぶ
ボルドーの植物学者アルマン・クラヴォーを通して、自然科学をはじめ、文学や哲学の世界に触れる - 1870-80年代:「黒の時代」
パリに移り住んでからは木炭画や石版画による黒い作品を制作
1880年、40歳のときに結婚
1884年、小説『さかしま』に取り上げられ文学者を中心に話題を呼び、「黒」の画家として名声を高める
1886年には待望の長男が生まれるも早くに亡くなり、鬱々とした作品に
1889年に次男が生まれたことで人生模様が一変、画風にも変化が起こる - 1890年代~:「色彩の時代」
収集家や美術商、画家仲間との新たな人脈を構築
油彩やパステルを使用した「色彩」のある神秘的な作品を制作するようになる
ドムシー男爵の城の食堂を飾る連作を手がけて以降、装飾的な絵画も描くようになる
鮮やかな色彩で花々や神話画などを描き、国内のみならず国際的な名声を獲得 - 1916年
第一次世界大戦に出兵していた次男が消息を絶つ
各地で息子の行方を捜しているさなか、76歳でこの世を去った
(その後、次男は生存が確認され83歳で死去)
幻想世界を描く「黒」の画家
ルドンは印象派の画家たちと同世代を生きた画家ですが、印象派とは全く異なるモチーフを描きました。
外にカンヴァスを持ち出して移り変わる風景を描く印象派に対して、ルドンが描いたのはもっぱら目に見えない幻想の世界。
実在しない奇妙な生物や、文学・哲学・自然科学への関心を「黒」で表現しました。
オディロン・ルドン《『夢のなかで』 II. 発芽》1879 リトグラフ/紙 27.3×19.4cm 岐阜県美術館
ルドンが描いた黒の世界は、奇形の生物がたびたび登場して怪しい雰囲気をかもしだし、まるで夢の中にいるようです。
なかでも私が衝撃を受けたのが《『夢のなかで』 II. 発芽》で、初めて観たときはびっくりして「うわっ」と心の声がでました。
人の顔をした植物の胞子(?)が周囲に散らばって、どんどん増殖してきそうです。
オディロン・ルドン《『エドガー・ポーに』 I. 眼は奇妙な気球のように無限に向かう》1882 リトグラフ/紙 26.2×19.8cm 岐阜県美術館
《『エドガー・ポーに』 I. 眼は奇妙な気球のように無限に向かう》もすごい絵ですよね。
なんだこれはという感じ。
気球や電球など当時の最新技術への関心を表現した作品と言われています。
漫画家の水木しげるさんもルドンに影響を受けたそうで、言われてみれば確かに例のあのキャラクターに通じるものがあります。
恐ろしい、しかしどうしても目が離せない不思議な光景が、ルドンの黒の作品の魅力です。
変容、黒から色彩へ
1884年、フランスの作家ジョリス=カルル・ユイスマンスの小説『さかしま』でルドンの絵が取り上げられたことで、ルドンはフランス、ベルギー、オランダの文学者を中心に注目を浴びるようになりました。
1890年代には収集家や美術商、画家仲間との新たな人脈を構築しはじめ、とくにナビ派を中心とする若い芸術家たちからは新しい芸術への先導者として慕われていたそうです。
オディロン・ルドン《光の横顔》1886 リトグラフ/紙 34.4×24.2cm 岐阜県美術館
画風にも大きな変化が起こりました。
これまでの奇怪なモチーフが登場する幻想的な「黒の世界」から、神秘的な「光の世界」が描かれるようになったのです。
制作方法もまた、モノクロの木炭画や石版画ではなく、色彩豊かな油彩やパステルが用いられるようになりました。
オディロン・ルドン《まなざし》1889-94頃 パステル、木炭、コンテ・クレン/紙 28.0×23.5cm 岐阜県美術館
この《まなざし》はルドンの画風の変化のちょうど過渡期頃から制作された作品です。
色彩としては控えめですが、描かれている人物と目が合うので、嫌でもじっと見つめてしまう不思議な力がありますよね。
ルドン作品には"眼"に関連した作品(眼球そのものや視線)が多々見受けられますが、モチーフに何か特別な思いを込めていたのかもしれません。
オディロン・ルドン《二人の踊女》??? 油彩/画布 44.5×30.0cm 横浜美術館(坂田武雄氏寄贈)
《二人の踊女》は金色の背景がすごく綺麗でした。
画像では全く伝わりませんが、金色が光を集めてキラキラしているんですよね。
これまでの暗い黒の作品から、徐々に明るさと色彩が加えられていくのがよくわかります。
神秘的な「色」と「光」の世界
1896年、ルドンはパリに移り、制作を始めました。
神秘的な神話、宗教、人物などわかりやすい主題を描く一方で、1900年から1901年にかけてドムシー男爵の城の食堂装飾プロジェクトに取り組んで以降は、木や花々などが光を浴びた装飾的な絵画が描かれるようになりました。
この時代のルドンの作品は、黒の時代のとは全く画風の違った、色と光に満ちた画面に驚かされます。
オディロン・ルドン《神秘的な対話》1896頃 油彩/画布 265.0×46.0cm 岐阜県美術館
この作品は、今回のルドン展のキービジュアルにもなっている《神秘的な対話》です。
宗教的な儀式に携わる巫女を思わせる二人の女性が描かれ、背景には神殿の柱のようなものが観えます。
これはもう恐ろしい作品ですよ、綺麗すぎてびっくりすると思います。
色とりどりの光に満ちていて、まるで虹の光を浴びているように思えるほどです。
ピンク色の雲も、小さな花々も、何もかもが輝いて観えて、絵自体が発光しているといっても過言ではありません。
オディロン・ルドン《眼をとじて》1900以降 油彩/画布 65.0×50.0cm 岐阜県美術館
《眼をとじて》も美しかった。
明るい色が用いられていて、画面を斜めに横切る色とりどりの花々がまた可愛いこと。
オディロン・ルドン《窓》1906頃 油彩/画布 69.0×50.3cm 岐阜県美術館
《窓》は東京では初公開となる、ステンドグラスを描いた作品です。
天国の家の窓から外を覗いたような、神聖な世界が広がっています。
薄暗がりの室内からみる外の明るい光。
いったい何色の絵具を重ねているのでしょうかね。
ああ美しい。
ルドンと「花瓶の花」
「花瓶の花」は晩年のルドンを代表する画題でした。
今回のルドン展でも7点ほどをまとめてみることができ、なかでも私のお気に入りはこの《青い花瓶の花々》です。
ミニチュアカンヴァスを私室に飾っているくらい好きなんですよ。
オディロン・ルドン《青い花瓶の花々》1904頃 パステル/紙 47.0×60.5cm 岐阜県美術館
暗めのくすみのある背景にぽわっと浮かんだ花瓶の花々。
抜けるような青色の花瓶に、黄色やオレンジ、青の花が垂れ下がるように飾られています。
三菱一号館美術館が所蔵するルドンの《グラン・ブーケ》に通じるような、パステルの作品です。
新時代の「光」の探求
オディロン・ルドン《ダンテとベアトリーチェ》1914頃 油彩/画布 50.0×65.2cm 上原術館
《ダンテとベアトリーチェ》は文字どおりダンテの『神曲』を題材にした作品です。
『神曲』は「地獄篇」・「煉獄篇」・「天国篇」からなる壮大な叙事詩で、地獄へ迷い込んだダンテが煉獄山の頂きで最愛の女性ベアトリーチェと再会する物語。
壮大な世界観が大胆なタッチで描かれています。
また、ギリシア神話の太陽神アポロを描いた《アポロンの馬車》はルドンが晩年に集中的に取り組んだテーマです。
1905年前後から、油彩、パステルあわせて約30点の《アポロンの馬車》を残しています。
こういう神話や宗教的なテーマは、黒から色彩の世界へと変貌を遂げたルドンにぴったりともいえる題材ですよね。
オディロン・ルドン《アポロンの馬車》1907-8頃 油彩/画布 100.3×81.2cm 愛知県美術館
1900年、パリ万覧への出展でルドンの国内での評価はますます安定的なものとなりました。
最晩年の1913年にはアメリカを舞台としたアーモリー・ショーに出品するなど、ルドンは世界的にも確固たる地位を築いています。
1916年、76歳でこの世を去ったルドン。
しかし、彼が描き出した目に見えない夢幻の世界観の魅力は、100年以上たった現代でも消えることなく続いています。
やっぱりルドン、大好きだ。
それを再確認できた展覧会でした。
お気に入りの作品
オディロン・ルドン《オルフェウスの死》1905-10頃 油彩/画布 50.0×73.5cm 岐阜県美術館
今回のお気に入りは《オルフェウスの死》を選びました。
神話『オルフェウスの死』を題材した作品です。
画面中央に横たわるのは、女性たちに殺されてしまった英雄オルフェウスの首。
恐ろしい光景とは裏腹に、背景に広がるのは色鮮やかな光のある世界です。
ルドン前半期の奇怪さや暗さのある「黒」の世界と、後半期の明るく光に満ちた「色彩」の世界が共存しているようで、ルドン画家人生そのものを物語っている作品だと思いました。
これもすごく美しかったです。
番外編:「ルオーとルドン ―見えないものを描く」
パナソニック汐留美術館には「ルオー・ギャラリー」があり、美術館が所蔵するジョルジュ・ルオー作品の中から企画展に関連した数点を展示してくれています。
ルドン展がやっている現在は、「ルオーとルドン ―見えないものを描く」の小企画展が開催中です。
ジョルジュ・ルオー《飾りの花》1947 油彩/紙 56.0×37.7cm パナソニック汐留美術館
ジョルジュ・ルオーは、ルドンよりも30年以上後に生まれたフランス画家で、ルドンと直接の親交はありません。
しかし、目には見えないものを描いていた点は共通していて、ルオーの場合は色彩や線の力によって「人間の内面の世界」をテーマに作品を制作したのだそうです。
また、ルドンと同じく象徴主義を代表する画家ギュスターヴ・モローの作品も観られます。
ジョルジュ・ルオー《オルフェウスの苦しみ または 地上で涙にくれるオルフェウス(習作)》1891年ごろ 油彩/画布 21.2×25.0cm パナソニック汐留美術館
ルドンの《オルフェウスの死》と比較するとルドンとモローの表現の違いを実感できてとてもおもしろいです。
同じテーマを描いていても、これだけ色彩や明暗の表現が変わるのですね。
モローも結構好きな画家なんですよ。
美術館ならではのこういう企画はいつも興味深くて楽しいです。
「オディロン・ルドン ― 光の夢、影の輝き」情報
グッズ
ルドン展のグッズは小規模ながらいろいろな種類がありました。
パナソニック汐留美術館では、展覧会の特設ショップではなく、常設のミュージアムショップ内での販売になります。
ショップは展示会場の外にありますが、展示会場出口からすぐにグッズ売り場に入れるルートになっていますので、お財布を持って鑑賞したほうがスムーズです。
図録
図録は当然買ってきました。
ルドンは最推し画家なので行く前から買うことは決まっていましたが、展示内容もとっても良かったので、なおさら買うしかありませんでした。
表紙からもう美しすぎますね。
ソフトカバーなので扱いやすいです。
解説の文字はちょっと小さめですが、読み物としてはちょうど良いボリューム。
内容は広い視野の解説が多かったですね。
作品個別の解説もあるとなお嬉しかったな。
展覧会公式図録は 3,300円(税込)でした。
ポストカード(ルドン)
ルドンのポストカードをたくさん買ってきました。
ショップの規模を考えると種類は豊富だったイメージです。
巡回したひろしま美術館と、ルドン展の展示作品の多くを所蔵している岐阜県美術館のポストカードを委託販売しているようです。
私が購入したなかでは、右上の《ペガサス,岩上の馬》がひろしま美術館のもので、それ以外は岐阜県美術館のカードです。
値段は以下のとおりです。
- ひろしま美術館のポストカードは 120円(税込)
- 岐阜県美術館のポストカードは 150円(税込)
ポストカード(ルオーとルドン)
ルオーギャラリーの小企画展「ルオーとルドン ― 見えないものを描く」のポストカードも売っていました。
こちらはパナソニック汐留美術館のグッズです。
気に入った作品がすべてカードになっていたので嬉しくなりました。
上段のルオー作品が 220円(税込)、
下段のモロー作品が 110円(税込)でした。
A4クリアファイル
クリアファイルは普段は買わないのですが、今回だけルドンだから買ってしまった。
《青い花瓶の花々》の青色が良く発色しています。
こちらは岐阜県美術館のグッズになります。
クリアファイルは 400円(税込)でした。
メタルブックマーカー
メタルブックマーカーも買ってきました。
こちらはルドンの《青い花瓶の花》という作品で、今回のルドン展での展示はありません。
ひろしま美術館のグッズで、なかなか行ける機会もないと思い購入しました。
ルドンのブックマーカーで本を読む幸せよ。
いつか本物を見たいです。
メタルブックマーカーは 2,420円(税込)でした。
手鏡
手鏡も買ってきました。
缶バッジみたいな作りで、裏面が鏡になっています。
《青い花瓶の花々》の作品がモチーフで、おそらく岐阜県美術館のグッズだと思います。
手鏡は 700円(税込)でした。
ポチ袋
美術館グッズとしてはめずらしいポチ袋。
厚めの和紙みたいな紙質で、2枚入りです。
絵柄はいくつか種類があり、私は《『エドガー・ポーに』 I. 眼は奇妙な気球のように無限に向かう 》の眼気球のモチーフにしました。
こちらは岐阜県にある美濃市みのりの家作業所のグッズなのだそうです。
手作り感があって愛おしい。
ポチ袋は 350円(税込)でした。
キャンディー 蜘蛛
最後はキャンディー。
ルドンの黒の時代の作品《蜘蛛》がモチーフになっています。
飴は黄色のポップな作りで、けっこう可愛くないですか。
フルーツ味の飴になっていて普通に美味しいです。
蜘蛛キャンディーは 450円(税込)でした。
音声ガイド
ルドン展には音声ガイドはありません。
混雑状況
平日のお昼過ぎに行ったのですが、あまり混雑していませんでした。
所要時間
所要時間は1時間~1時間半程度でした。
私の場合は、解説をすべて読み、各エリアを3周くらいして1時間半くらいかかりました。
チケット
チケットは 一般 1,300円(税込) です。
平日に行ったので予約なしでチケット売り場で購入したら、絵柄チケットをもらえました!
これは嬉しい。
土曜日・日曜日・祝日は日時指定予約が必要なようです。
平日混雑なしでもチケットを買うのに10分くらい待ったので、混んでいる時は予約必須だと思います。
時間がかかったのは、人が多かったというよりも、美術館の規模的に受付場所が小さめだからだと思います。
ロッカー
パナソニック汐留美術館では無料のロッカーを利用できます。
ロッカーは鍵式で100円玉不要です。
撮影スポット
ルドン展会場内の作品はすべて撮影不可になります。
会場出口の壁がフォトスポットになっています(もっと離れて撮影すればよかったですね・・・)。
あとは美術館入り口付近、ロッカー前にある展覧会ポスターは撮影可能です。
美術館フロアのエレベーターを上がったところにはもっと大きなポスターがあるのですが、オフィスが入っているビルなので撮影不可になっていました。
巡回
ルドン展は「広島 → 東京」と巡回してきました。
東京展が終着になります。
番外編:ルドンが表紙の小説2選
『さかしま』J・K・ユイスマンス
ルドンが評価されるきっかけとなった作品。
表紙はルドンの《『ゴヤ頌』 II. 沼の花、悲しげな人間の顔》が使われています。
私もまだ読んだことがないので、これを機に読んでみるつもりです。
『鳥打ちも夜更けには』金子薫
表紙の《蝶》はルドンのなかでも一番大好きな作品です。
架空の世界で海鳥を打つ「鳥打ち」という職業に就く3人の男のうちの一人が、ある日、鳥を打つのが嫌だと思い始めることから始まる物語で、終始漂っている奇妙な雰囲気がルドンの世界観とすごくマッチしています。
アメトーークの読書芸人で光浦さんが紹介していたので実際に読んでみて、小説としてもすごくおもしろかったです。
私はこの小説がきっかけでルドンを知り、ルドンが大好きになりました。
展覧会情報まとめ
お出掛け前に美術館公式サイトをご確認ください。
以下はすべて東京展の情報です。
展覧会名 |
オディロン・ルドン ― 光の夢、影の輝き |
● 東京会場 |
2025年4月12日(土)〜 6月22日(日) |
開室時間 |
10:00~18:00(入館は17時半まで) |
休館日 |
水曜日 |
混雑状況 | 平日昼・混雑していない |
所要時間 | 1時間~1時間半 |
チケット | 一般当日 1,300円(税込) *平日は予約不要 *土曜日・日曜日・祝日は日時指定予約 |
ロッカー | 無料/100円玉不要 |
音声ガイド | なし |
撮影 | 展示会場内撮影不可 フォトスポットあり |
グッズ | 美術館ショップ(会場外)にて 小規模ながら種類豊富 |
巡回 |
● ひろしま美術館(広島) |
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関連情報
■「ヒルマ・アフ・クリント展」
2025年6月15日(日)まで東京国立近代美術館で開催中。
スウェーデンの女性画家でスピリチュアルに深い関心を寄せたアフ・クリント。
霊的存在からの啓示を受けて制作された"目に見えない存在"を表す作品たちに圧倒されました。
不思議で神聖な雰囲気の作品ばかりで楽しいのでとってもおすすめです。

■「カナレットとヴェネツィアの輝き 」
2025年6月22日(日)まで「静岡 → 東京 → 京都 → 山口」と全国を巡回中。
たくさんのヴェネツィアの景色が堪能できました。
カナレットをはじめ画家それぞれが自らのヴェネツィアの思い出を語ってくれているようで、とても穏やかな気持ちなれる展覧会でした。

■「ミロ展 Joan Miró」
2025年7月6日(日)まで東京都美術館で開催します。
名作〈星座〉シリーズが観られたのはすごくすごく嬉しかった。
亡くなってまだ40年余りと生きた時代が近い画家さんなだけに、作品に宿るエネルギーに充てられて、感情が揺れ動かされますね。

■「モネ 睡蓮のとき」
2025年9月15日まで「東京 → 京都 → 愛知」と全国を巡回中。
モネの睡蓮ばかりを集めた、睡蓮づくしの展覧会です。
また、晩年のジヴェルニーの自宅で描いたバラの庭の作品も素晴らしかったです。

■「異端の奇才 ビアズリー展」
2026年1月18日まで「東京 → 福岡 → 高知」と全国を巡回中。
25年の生涯を駆け抜けた新進気鋭の画家 ビアズリーの作品がたくさん集められています。
あの独特な毒のある絵柄がたまりません。

▼これまでの美術展の感想はこちらにまとまっています。

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最後まで読んでいただきありがとうございました。
美術展や読書記録の X もやっているので、よければ遊びに来ていただけると嬉しいです。
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