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『クリスチャン・ボルタンスキー -Lifetime』の感想・グッズ・所要時間・混雑状況

クリスチャン・ボルタンスキー展-感想-グッズ-混雑状況-所要時間美術館めぐり
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国立新美術館の
「クリスチャン・ボルタンスキー ―Lifetime 」
に行ってきました。

 

「ん? わたしいま、あの世にいるのかな?」

 

おそらく、一番はじめの映像作品から
とんでもない展覧会に来てしまったと思うはず。

 

衝撃度では、2019年で一番でした。

 

はじめに

ボルタンスキーってどんな人?

展覧会の前に、クリスチャン・ボルタンスキーという人物について簡単に調べていきました。

 

1944年にナチス占領下のパリで生まれる
父親はロシア系ユダヤ人
父親は母親と離婚したように見せかけて家の床下に隠れ住んでいた
終戦後、母親やその友人から聞かされた強制収容所の話を含む経験が作品に影響
1960年代に独学で作品制作を開始
制作活動初期から「集団」「個人の記憶」「宗教」「死」「不在」が主なテーマ
1985年に写真と電球を用いて制作した《モニュメント》シリーズは代表作
2000年以降は、「声」「音」「光」を使ったインスタレーション

 

*インスタレーションとは
ある特定の室内や屋外などにオブジェや装置を置いて、作家の意向に沿って空間を構成し変化・異化させ、場所や空間全体を作品として体験させる芸術のこと。(Wikipediaより引用)

 

ボルタンスキー展 感想・楽しみポイント

#01|圧倒的世界観のインスタレーション

ボルタンスキー-出発-Départ《出発》Départ / 2015 グッズより撮影

 

《出発》の照明作品をくぐると、
心臓の音が絶えず響き、タイマーが時を刻み続けている空間がひろがります。

 

人生には始まりとおわりがあるとを意識させる表現とのこと。

 

ここですでにボルタンスキーの世界間に引きずり込まれてしまいます。

 

ボルタンスキー-合間に-Entre-temps《合間に》Entre-temps / 2010 グッズより撮影
ボルタンスキーの7歳から65歳までのイメージが投影される

 

ボルタンスキーは1985年に写真電球を用いた作品を制作しました。

額に入れられた子どもの写真があたかも電球にてらされながら電球で照らし出されたもので、彼は《モニュメント》と名付けています。

 

ボルタンスキー-幽霊の廊下-La Couloir des fantòmes《幽霊の廊下》La Couloir des fantòmes / 2019

 

幽霊の廊下をくぐると広大な空間に大きな黒い山《ぼた山》と写真のヴェールが広がります。

 

山はすべて黒い服で作られ、
写真はかつて生きていた実在の人たちのものです。

なかには今はもうこの世にはいない人たちも。

 

ボルタンスキー-ぼた山-Terril《ぼた山》Terril / 2015 |《スピリット》Les Esprits / 2013
黒い服が積み重なった山。人間の個々人は消え去り不定形な塊だけが残されている。
100枚を超えるヴェールにはこれまでボルタンスキーが作品で用いた様々な写真が写っている。

 

どこか静かなエネルギーを放って
鑑賞者に「生と死」をイメージさせている気がします。

 

#02| 音と光と声が響く空間

人生でこんな入り口をくぐることがあるでしょうか。

 

ボルタンスキー-白いモニュメント、来世-Monuments blancs+After《白いモニュメント、来世》Monuments blancs+After / 2019

 

ボルタンスキーは映像作品も多数手掛けており、この企画展でもいくつか体験できます。

「来世」の入り口を抜けると
そこはしずかで風が通り抜けているかのように凪いだ空間が広がりました。

 

ボルタンスキー-アニミタス(白)-Animitas blanc《アニミタス(白)》Animitas blanc / 2017

 

 

ボルタンスキー-ミステリオス-Misterios《ミステリオス》Misterios / 2017
クジラからの反応を試みる作品で手にできな知識の探求するものである

 

私がいちばん好きになったのは下の《黄昏》という作品。

くらいところに電球が照らされてとてもきれいなのですが、
美術館で一日3つずつ電球の光が消される演出をしています。

私が行ったときはもう残りこのくらいでした。

 

ボルタンスキー-黄昏-Crépuscule《黄昏》Crépuscule / 2015

 

会期の最初にはたくさん輝いていた光も、展覧会の終わりにはすべて消されて暗闇に包まれる。

 

「人生はあらかじめ決められた死に向かって進んでいる」

ということのを表現しているそうです。

 

#03|探検みたい!新聞をもってまわる

この展覧会には音声ガイドがありません。
空間で響いている音も含めて作品となっているからだと思います。

 

そのかわり、入場者全員に新聞紙が配られます。

ボルタンスキー展-新聞

 

ここには展示されている全作品の写真と解説が示されていて、すきな順序で自由に探索していくことができます。

 

暗闇の中を地図を頼りにさまよっている感覚はちょっと怖くて、でもお化け屋敷みたいでおもしろい!

エンターテイメントとしても大満足の展覧会でした!

 

開催概要

展覧会名クリスチャン・ボルタンスキー ― Lifetime
公式HPhttps://boltanski2019.exhibit.jp
会場
会期

大阪@国立国際美術館  2019年2月9日(土) ー 5月6日(月)
東京@国立新美術館 2019年6月12日(水) ー 9月2日(月)
長崎@長崎県美術館 2019年10月18日(金) ー 2020年1月5日(日)

所要時間

1時間半~2時間

音声ガイド

音声ガイドの代わりに、全員に作品紹介の載った新聞が配布されます。
それを見ながらすきな順序で自由に鑑賞します。

グッズ

とても充実しています。

ボルタンスキー-グッズ

Photo by mumu:展示会場やグッズから

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