くすみのあるやわらかい色を中心に
センス抜群なコスメを展開する韓国コスメブランド「hince(ヒンス)」。
hince(ヒンス)には、ファンデーション・リップ・アイシャドウ・チーク・ネイルカラーなど様々なアイテムが販売されていますが、なかでも個人的に一押しなのがアイシャドウパレットです。
hince(ヒンス)の10色アイシャドウパレット「ニューデップスアイシャドウパレット」は、粉質がやわかくて発色もよく、何より配色が天才的にかわいいのが特徴です。
パレットは全4種類あります。
2020年にhince日本公式サイトができたタイミングで発売された2種類(上段)と、この秋発売された新色が2種類(下段)となっています。
▼追記:2022年春夏の新色についてはこちらです。

今回は4種類すべてを一気にレビューしました。
すこし長くなりますがたくさん画像をつかっているので、気になる色のパレットだけでもチェックしていただけたらうれしいです。
それでは、どうぞ。
【hince】ニューデップスアイシャドウパレット 4種類 全色レビュー
ニューデップスアイシャドウパレットの特徴
感覚的なカラーと繊細なテクスチャーが
本来の美しさをより豊かに表現してくれるアイシャドウパレット
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まずはじめに
hince「ニューデップスアイシャドウパレット」の全体像をみていきたいと思います。
ニューデップスアイシャドウパレットは
パール・サテン・ラメ・大粒ラメ・マット・マットラメ・クリームなど、いろいろなテクスチャが並ぶ10色パレットです。
2021年11月現在で全4種類となっています。
● 02|OFF BALANCE(オフバランス)
● 03|LIKE A SCENE(ライク・ア・シーン)
● 04|THE NARRATIVE(ザ・ナラティブ)
テクスチャの組み合わせはパレットによって異なります。
また、それぞれに1色以上の差し色が用意されているのも特徴で、この差し色がとってもおしゃれに効いてくるのでつい惹かれてしまうんです。
しかも粉質もすごく良いです。
マットはまぶたに良く伸びてじわっとにじんだようなやわらかさがでますし、ラメ系は細かくチラチラ綺麗に光るものから、サテンのように光を集めてくれるもの、がっつりしたグリッターに、透け感を出せるものまであります。
パッケージは4種類とも共通で、
ピンクベージュの色と曲線を取り入れたなめらかなデザインです。
フタ部分は滑りにくい素材でできており、磁力で閉じるタイプ。
大きな鏡がついています。
大きさは約7.1×12.8cmで
CLIOのパレットより少しだけ大きいくらいのサイズ感でした。
デザインにこだわりを感じるとともに、
特別感も味わえるような満足感あるパッケージだなと思います。
それでは、それぞれ1種類ずつみていきます。
スウォッチと、2パターンのメイク画像をのせました。
01|GENTLE & FIRM(ジェントルアンドファーム)
ぬくもりを感じさせるブラウンとミューテッド・ブルーが溶け合い、
普段のあなたの優しい姿とは異なる内側の強さを引き出します。
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「01 ジェントルアンドファーム」は
ぬくもりのあるベージュ・オレンジ・ブラウンのなかに差し色の水色が効いたパレットです。
すこし くすみのあるやわらかい色で構成されているので、オレンジと青という反対色の組み合わせも奇抜になることなく不思議と肌になじんで透明感すら感じる配色です。
色は、上段・左から―
●LOE KEY(マット)
黄味がっつりなイエローベージュ。
●AMBIENT(シマー)
ピンクゴールドのパール。
●DEEP GLOW(マット+ラメ)
マットのこげ茶色のなかに細かな多色ラメ。パレットの中で一番濃い色。
●HEAVY DUTY(シマー)
赤みのあるコッパーブラウンにピンクとゴールドのラメ。
●CREED(マット)
ブラッドオレンジジュースみたいな赤みのあるオレンジ。
つづいて下段・左から―
●STAND OUT(ラメ)
ホワイトゴールドのラメカラー。
●MELLOW UP(マット)
くすみのあるやわらかなオレンジブラウン。
●CLEAR CUT(グリッターバーム)
オーロラの大小ざっくざくラメグリッター。
●ATTITUDE(マット+ラメ)
細かなパール感あり。すこしだけくすみのはいった水色。
●HARD-LINE(パール)
透け感があり見た目よりも明るく発色する赤みブラウン。
粉質が良く、マットでも濃淡をかなり自由に調整できるので、落ち着いたメイクからオレンジをがっつり効かせたメイクまで楽しめます。
水色は透け感のある色で
オレンジやブラウンと一緒に使うと一味ちがうおしゃれな目元になります。
青系のアイシャドウは古いメイクになるイメージで一見難しそうですが、この水色は彩度を少し抑えたくすみの入った色なので肌なじみ良く意外と使いやすい色です。
オレンジやブラウンは赤みも含んでいるので、どなたでも似合いやすい色だと思います。
水色は部分的に使うと良い感じに。
差し色を目尻につかうというのが主流ですが、このパレットは黒目のうえだけ狭めにいれるのもかわいいです。
まぶたを閉じるときに水色が際立って見え、惹きつけられるような印象的な目元がつくれます。
02|OFF BALANCE(オフバランス)
落ち着いた雰囲気のモーブトーンと活気あふれるラベンダーが合わさり
定められていない自由さを与えます。
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「02 OFF BALANCE(オフバランス)」は
黄色みのあるベージュピンクと青みピンクが組み合わさったおもしろいパレットです。
ベージュピンクだけでももちろんかわいいのですが、そこに青味ピンクを入れることでほかではあまり見かけない絶妙なバランスの目元になります。
色は、上段・左から―
●SLEEK DOWN(マットラメ)
肌色によくなじむニュートラルベージュ。私の場合はほぼ肌になじんで色がわからないくらいでした。
●BEAR TO WEAR(パール)
ピンクベージュのパール。下地に仕込むとパールが透けてかわいい。
●OUTDARE(マット+ラメ)
赤や紫を感じるブラウンにゴールドの細かなラメがチラッと光る。
●CARELESS(グリッター)
紫やローズ感のあるブラウンの大きめラメ。
●FAST LANE(マット)
くすみのある青みピンク。このパレットの差し色ともいえるカラー。
つづいて下段・左から―
●SLIP OUT(マット)
黄色みのあるピンクベージュ。
●UP FRONT(マット)
赤茶のようなローズのようなブラウン。
●LOW RIDER(グリッターバーム)
ゴールド、ブラウンの大小ギラギラグリッター。すごく目立つ。
●UNCOMMON(グリッター)
ラベンダー系ユニコーンカラーの細かな偏光ラメグリッター。
●LIBERTY(バーム)
赤みブラウン色のバーム状のアイシャドウ。
下段のブラウングリッターはものすごく目立ちますので、お仕事ではなくプライベートで楽しみたいですね。
ユニコーンカラーは細かいラメがチラチラと光って透明度が上がる気がします。
左の画像のようにベージュ系の色を中心に使うと
ピンクというよりバーガンディメイクになりとても使いやすいです。
右の画像のような青味ピンク中心のメイクでは
大人っぽいピンクにユニコーンラメで立体感とツヤを演出し、かわいいと綺麗を両立した目元をつくれます。
03|LIKE A SCENE(ライク・ア・シーン)
なめらかなベージュとミューテッドグリーンカラーが出会い
些細な瞬間でさえ
まるで映画のワンシーンのように演出します。
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「03 ライク・ア・シーン」は
くすみのあるパステルベージュ、パステルピンクにピスタチオカラーの差し色を加えたパレットです。
4種類のパレットのなかでも最もやわらかくて暖かみのあるパレットかなと思います。
色は、上段・左からー
●FLAT OUT(マット)
うっすら黄色みのあるマットベージュ。
●BUILD UP(マット)
茶色に白をたくさんまぜたようなパステルブラウン。
●CHASTE(マット+ラメ)
ピンクと黄色を感じるマットブラウンに細かなゴールドラメがチラチラ光る。
●SELF-PORTRAIT(グリッター)
小さめの多色ラメとホワイトパール。色が着くというよりラメがのる感じ。
●INTENSTIY(マット+ラメ)
マットなこげ茶色に細かな多色ラメがチラチラ光る。濃いめの締め色。
つづいて下段・左から―
●POTENTIAL(グリッター)
コーラルピンクパールに細かな多色ラメがキラキラ。
●COUNTLESS(マット)
コーラルピンク。黄色みがあるので"ピンク寄りの肌色"にも見える。
●INITIATIVE(マット)
黄色にもピンクにも寄りすぎないニュートラルなやさしい茶色。薄くのばせば見たまま発色。濃いめにのせると締め色にもなる。
●UNTIED(マット)
鶯色。ピスタチオカラー。茶色が少ない抹茶色で単体で発色させると華やか。
●AUDACIOUS(グリッターバーム)
ピンクゴールドのパールのなかに多色ラメが光る。
差し色のピスタチオカラーは画像よりももう少し鮮やかに発色します。
ただ、下地に他の色を使うと画像と同じくらいの、少し茶色を足したような抹茶カラーになります。
左の画像のようにブラウン系でまとめると、目元にやわらかい熱っぽさが出せてかわいいです。
差し色のピスタチオカラーは、右の画像のように目尻に使ってあげる方法がどなたでも取り入れやすいかなと思いました。
とってもかわいいです。
ピンクブラウン×ピスタチオカラーは春までずっと使いたくなる配色です。
あたたかい日差しをあびたような、ぽかぽかしたやさしい色のパレットでした。
04|THE NARRATIVE(ザ・ナラティブ)
洗練されたアッシュブラウンとニューテッドグレーカラーが出合い
あなたの目線を豊かな物語に仕上げます。
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「04 ザ・ナラティブ」は
いろいろなタイプのグレーとベージュに、ネイビーを差し色に合わせたパレットです。
クールなパレットと思いきや、やわらかい色味やピンク系の多色ラメが入っていて、かわいいとクールどちらにも寄せられる配色だと感じました。
4つのなかでいちばん同系色(似た色)が並んだパレットだと思います。
色は、上段・左からー
●FADE OUT(クリーム)
ラメ・パールなしの下地クリーム。私の場合は肌と同化したので写真には写りませんでした。
●REMAINS(マット)
パレットの中でいちばん明るいグレーながら、重ねるとどんどん深みの出る色。
●ON THE SCENE(マット)
「REMAINS」に赤みが足されてすこし濃くなった色。
●UNLIKE(マット+ラメ)
やわらかなベージュブラウンに細かなゴールドラメがチラチラ光る。
●PLOT(マット)
赤みのあるピンクブラウン。グレーが苦手でも使いやすい色。
つづいて下段・左からー
●SELECTED(マット+ラメ)
いちばんピンクを感じるブラウンに、微細な多色ラメが光る。
●DEEP DOWN(マット)
上段中央の「ON THE SCENE」よりもわずかに深みのある色。
●ZENITH(グリッターバーム)
ピンクパールのベールのなかに多色ラメ・大小ラメの入ったグリッター。
●UNEXPECTED(マット)
透け感を出せる万能ネイビーグレー。良く伸びるので濃淡がつけやすい。
●TAKE ACTION(グリッター)
細かな多色ラメグリッター。色がつくというよりもラメをのせるもの。
淡い色合いのなかでネイビーグレーがひときわ濃く写るので、一見使うのが難しいように思いますが、このネイビーグレーがとっても優秀です。
とにかく良く伸びて下の色が透けるように浮かびあがるので、こんなに濃い色にもかかわらず使うことで逆に透明感が生まれるという不思議。
ネイビーを使うときは
左の画像のようにアイラインに沿うように目尻だけに入れてもいいし、右の画像のように目の際5mmくらいに大胆に広げても肌に良くなじみと思います。
ラメを上に載せることで透明感がさらにアップし、本当に美しいスッとした目元になれます。
4種類を並べて比べる
4つのスウォッチを並べてみました。
こうしてみると、
昨年発売された左の2種類(01・02)よりも、この秋発売された右の2種類(03・04)の方がだれでも使いやすい仕様になったのかなと感じます。
4つともそれぞれに良さがあって好きですが、
新色(右2つ)のほうがラメが細かくなって日常的に使いやすいのと、色味が穏やかでやわらかい色になったことでTPOを選ばず活躍できると思います。
個人的にどうしても1番を決めるとしたら…。
迷いますがあえて選ぶとすれば
「04 ザ・ナラティブ」ですかね。
「ネイビーってこんなに透明感をだせるんだ!!」
って発見がありましたし、仕上がりの透け感がたまらなく美しいんです。
これまではあまりにも濃いアイシャドウは使いこなす自信がなくて避けていたのですが、これを機に挑戦していきたいなと思いました。
まとめ
4つともとってもかわいくて、ほわっとするやさしい色づかい。
お好み配色のパレットがきっと見つかるのではないでしょうか。
「01●ジェントルアンドファーム」
「03●ライク・ア・シーン」
といったオレンジやブラウンのパレットなら、失敗がしづらく誰でも似合いやすいと思います。
とはいえ差し色の水色やピスタチオカラーは華やかでポップで、遊び心も忘れていない所が魅力です。
もうオレンジやブラウンは使いつくしたよ。
一味違った色が欲しいよ。
という方は、
「02●オフバランス」
の黄味と青み2種類のピンクがはいったパレットも良いですね。
青みピンクのベースにベージュピンクを仕込んでおくことで、これまで青みが苦手だなと感じていた方も肌なじみが良くなるのではないかと思います。
ネイビーの透明感を体感したいという方は、
ぜひ「04●ザ・ナラティブ」をお試しあれ。
日本製コスメにはあまりない濃いアイシャドウへの可能性を感じます…!
自分の好きなパレットはどれかなーって考えるだけで楽しいですよね。
hince(ヒンス)は
個人的に粉質にも絶大の信頼を置いているし、配色も天才だし本当に大好きです。
来年もまた新色が出るのかな。
いまからもうすでに楽しみです。
おまけ|hinceのパッケージ
hince(ヒンス)は、外箱や中の仕切りにいたるまで徹底してこだわっています。
絵具がにじんだようなデザインが、アイシャドウの色の混ざり合いのようで美しいですよね。
とくにhinceの青は綺麗。青好きにはたまりません。
すこしずつ日本にも実店舗でのお取り扱いが増えてきているようでうれしい…。
これからもずっと追いかけていきたいブランドです。
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▼2022年春夏の新色2種類はこちら

▼ はじめてhinceをお迎えしたとき。リップも良い色です。

▼ hinceのシングルアイシャドウも好きです。内容量もたっぷりで使い切れないくらいです。

▼ 韓国コスメのくすみ系アイシャドウなら「ロムアンド」の韓服シリーズ。
グレー系のくすみカラーはhinceとはまた違った味があって好きです。

▼ hinceみたいなしっとり系のアイシャドウが好きなかたは「&be」も良いですよ。

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